はじめに
基幹システムの項目は一定条件を満たすとロックされ、変更できなくする必要があります。
承認前であれば受注金額、支払条件、納入期限などの取引条件を変更できても、承認後は元々これらの項目の編集権限を持っているユーザでも変更できないようにする必要があります。
ツバイソPSAには、承認以外の条件で項目変更のロックを行う仕組みがあります。また、カスタマイズも可能です。
仕様
ツバイソPSAでは、オブジェクト毎に多少異なりますが、基本的に承認、締処理、無効、ECによるロックが可能です。
各オブジェクトに「ツバイソロック(承認)」「ツバイソロック(締め)」「ツバイソロック(無効)」「ツバイソロック(EC)」などのロック種別があり、同様の名称の項目にチェックがつくと、それぞれのロック種別で定義している項目の変更が行えなくなります。
通常、これらのツバイソロックはシステムにより自動的に行われますが、必要な場合はシステム管理者など特定の権限があるユーザにより手動で変更することが可能です。
「ツバイソロック(XX)の更新」「ツバイソアンロック(XX)の更新」をチェックすることでロックをしたりロックを解除したりすることが可能です。
※各オブジェクトのロック種別は以下を参考にしてください。
カスタマイズ方法
ロックする項目とロックをしない項目は、ツバイソPSA標準仕様で定義されていますが、カスタマイズ設定で上書きすることができます。
※ツバイソロックの追加設定を誤った場合、関連する機能が使用できなくなる可能性があります。カスタマイズをご希望の場合は、弊社担当宛てにご相談下さい。
設定から「カスタム設定」>「カスタム設定(ツバイソPSA)」を開き、「Manage」ボタンを押します。
続いて「編集」ボタンを押し、「カスタム設定(ツバイソPSA)の編集」ページを開きます。
「ツバイソロック追加設定1」の入力フォームに、[オブジェクト名]:[フィールド名]:[ロック編集可能番号]:[ロック編集不可番号]の組み合わせを1フィールド定義とし、カンマ区切りで入力します。
- それぞれの項目に1フィールド定義を255文字以内で複数記述できます。
- 「ツバイソロック追加設定」項目は、1〜20まで用意されており、いずれに入力してもかまいません。
- [オブジェクト名]は、名前空間を含めたAPI名で記述します。例:tb_PSA__tb_SalesOrder__c
- [フィールド名]は、名前空間を含めたAPI名で記述します。例:tb_PSA__tb_ContractDate__c
- [ロック編集可能番号]は、1,2,8,9の4文字の中で対象となるもののみを並べて記述します。例:28
- 1,2,8,9はオブジェクトごとに機能が異なりますが、通常は、以下の通りです。
- 1 = 承認ロック
- 2 = 複数の用途(ECロック)
- 8 = 締めロック
- 9 = 無効ロック
- [ロック編集不可番号]は、1,2,8,9の4文字の中で対象となるもののみを並べて記述します。例:1289
※入力例
tb_PSA__tb_SalesOrder__c:tb_PSA__tb_ContractDate__cを承認してもロックされないこと(= 編集可能)とし、
tb_PSA__tb_SalesOrder__c:tb_PSA__tb_Phase__cを締め処理後にロック(= 編集不可)とする設定例です。
tb_PSA__tb_SalesOrder__c:tb_PSA__tb_ContractDate__c:1:,tb_PSA__tb_SalesOrder__c:tb_PSA__tb_Phase__c::8
「保存」ボタンを押すと、編集したカスタマイズ設定が適用されます。
ツバイソロック編集可能フィールドレポート
ツバイソPSA標準仕様で定義しているオブジェクト毎のロック項目は、下記のファイルをご覧下さい。