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はじめに
ツバイソPSAで外貨建取引機能を利用する場合の運用方法について説明します。
外貨建取引機能の概要や設定方法は、以下の記事をご確認下さい。
売上プロセスの運用方法
見積
外貨建取引を行う案件から見積を作成します。見積明細登録時、予め外貨の設定がされている商品・サービスを選択します。単価(税抜)[外貨]には商品・サービスで設定している販売単価(税抜)[外貨]が自動で設定されます。
外貨が設定された商品・サービスを選択すると、その見積レコードの明細には他の通貨の商品・サービスは選択出来なくなります。
明細の見積単価(税抜)は、為替レートから円換算した金額が自動で設定されます。
「通貨」は商品・サービスに設定された通貨から転記されます。
「為替レート種別」は、「設定方法」の記事の手順で設定した為替レート種別のデフォルトが設定されます。
「換算日」は、レコードの作成日が設定されます。
為替レートは「通貨」「為替レート種別」「換算日」の組み合わせによって自動で設定されます。
上記以外の登録方法は、通常(円貨での取引)の流れと同様です。
受注
見積から受注を作成した場合は、見積から外貨建取引情報が自動で転記されます。
請求・売上計上時の為替レート種別を個別に指定したい場合は、外貨建取引情報の「契約為替レート種別」に請求・売上計上時の為替レート種別を設定します。取引先関連情報の「契約為替レート種別」の設定がある場合は転記されます。
例)受注登録時は為替レート種別に社内レートを使用し、請求・売上計上時には前月平均TTMを使用する場合
納品等のレコードには受注の「為替レート種別:社内レート」が転記されます。
請求レコード、売上レコードの「為替レート種別」には、受注の「契約為替レート種別:前月平均TTM」が自動で転記されます。
※受注の「契約為替レート種別」が設定されていない場合は、納品等の「為替レート種別:社内レート」が転記されます。
上記以外の登録方法は、通常(円貨での取引)の流れと同様です。
納品、期間収益、T&M収益
受注から納品/期間収益/T&M収益レコードを作成すると、作成元の受注レコードから外貨建取引情報が転記されます。
上記以外の登録方法は、通常(円貨での取引)の流れと同様です。
請求
受注の「契約為替レート種別」が設定されている場合は、受注の「契約為替レート種別」が請求の「為替レート種別」に転記されます。設定されていない場合は、作成元レコードの「為替レート種別」が転記されます。
為替レートの「換算日」は、「検収日(売上計上日)」と同じ日付が設定されます。「検収日(売上計上日)」が未設定の場合は作成元レコードの「換算日」が転記されます。
例)受注レコードから前受請求で請求レコードを作成する場合
請求レコードの「換算日」は受注レコードの「換算日」が転記されます。
上記以外の外貨建取引情報は、作成元レコードから転記されます。
請求後、回収金額を外貨でも管理する場合は、円貨の「回収金額」に加えて、「回収金額[外貨]」にも外貨で入力します。
上記以外の登録方法は、通常(円貨での取引)の流れと同様です。
売上
受注の「契約為替レート種別」が設定されている場合、受注の「契約為替レート種別」が売上の「為替レート種別」へ転記されます。設定されていない場合は、作成元レコードの「為替レート種別」が転記されます。
為替レートの「換算日」は、「計上日」と同じ日付が設定されます。
上記以外の登録方法は、通常(円貨での取引)の流れと同様です。
調達プロセスの運用方法
外貨建取引機能の仕組みは、売上プロセス側と同様です。
調達依頼、見積依頼
調達依頼明細登録時、予め外貨の設定がされている商品・サービスを選択します。単価(税抜)[外貨]には商品・サービスで設定している仕入単価(税抜)[外貨]が自動で設定されます。
調達依頼からレコードを作成した場合、「換算日」には調達依頼レコード作成日が設定されます。必要に応じて為替レート取得の対象日を「換算日」に設定します。
明細の単価(税抜)は、為替レートから円換算した金額が自動で設定されます。為替レートが空欄の場合、単価(税抜)は空欄のままです。
調達依頼から見積依頼を作成した場合は、調達依頼から外貨建取引情報が自動で転記されます。
「換算日」には作成元レコードである調達依頼の「換算日」が自動で設定されます。
上記以外の登録方法は、通常(円貨での取引)の流れと同様です。
発注
調達依頼から発注を作成した場合は、調達依頼から外貨建取引情報が自動で転記されます。
支払・仕入経費計上時の為替レート種別を個別に指定したい場合は、外貨建取引情報の「契約為替レート種別」に支払・仕入経費計上時の為替レート種別を設定します。取引先関連情報の「契約為替レート種別」の設定がある場合は転記されます。
上記以外の登録方法は、通常(円貨での取引)の流れと同様です。
検収、期間費用、T&M費用
納品、期間収益、T&M収益と同様です。
支払
発注の「契約為替レート種別」が設定されている場合は、発注の「契約為替レート種別」が支払の「為替レート種別」へ転記されます。設定されていない場合は、作成元レコードの「為替レート種別」が転記されます。
為替レートの「換算日」は、「検収日(仕入経費計上日)」と同じ日付が設定されます。「検収日(仕入経費計上日)」が未設定の場合は作成元レコードの「換算日」が転記されます。
上記以外の登録方法は、通常(円貨での取引)の流れと同様です。
仕入経費
発注の「契約為替レート種別」が設定されている場合は、発注の「契約為替レート種別」が支払の「為替レート種別」へ転記されます。設定されていない場合は、作成元レコードの「為替レート種別」が転記されます。
為替レートの「換算日」は、「計上日」と同じ日付が設定されます。
上記以外の登録方法は、通常(円貨での取引)の流れと同様です。