はじめに
月次決算を行うためには締処理を行う必要があります。
ここで月次決算のための締処理とは、決算会計期間を構成するすべての取引(レコード)を確定(ロック)し、当該会計期間に新たに取引を計上することができない状態にすることを言います。
このため、ツバイソPSAには各レコードを確定させる機能(締処理によるレコードロック)と会計期間を締め切り、締め切った会計期間の会計計上日でレコードを作成・更新できないようにする【月次締処理】があります。
レコードの締処理機能はほとんどの取引オブジェクト(受注、発注、納品、検収など)に用意されていますが、月次締処理は主に会計に直接関連する以下のオブジェクトに用意されています。
- 売上
- 仕入経費
- 原価計算票(原価計算票財務記録)
- 経費精算
業務の流れ
レコード単位の締処理
月次締処理対象レコード(売上など)は納品、期間収益、T&M収益から作成されます。作成タイミングは会社毎に任意に決めて行います。
作成された月次締処理対象レコードについて、確認したレコードは「締処理」にチェックを入れてください。これによりレコードはロックされ変更削除ができなくなります。
また、必要に応じて、「売上明細(確認用)」ボタンを押して、明細単位で確認して明細の「確認済」をチェックください。
「売上明細(確認用)」ボタンで開く、以下の「売上明細」で、明細単位で「確認済」にチェックをします。これにより、全ての明細にチェックされた「売上」(明細を取りまとめるレコード)は、上図の通り、「全明細確認済」にチェックがつきます。
会計期間の締処理
【月次締処理】オブジェクトを選択して、リストビュー「月次締処理用_先月」を選択します。
締処理を行うレコードのチェックボックスにチェックを入れ、締処理を行うオブジェクトのボタン(「売上の月次締処理」など)を押します。
締処理対象会計期間、レコード数などを確認して、「月次締処理・レコード締処理を実行」を押します。これにより、レコード単位の締処理と会計期間の締処理が同時に行われます。通常は、レコード単位の締処理を行い、会計期間の締処理を行いますが、ここでレコード単位の締処理と会計期間の締処理を同時に行うこともできます。
仕組み
月次締処理が可能な上記のオブジェクト(売上など)には、「月次締処理」という項目があり、これは【月次締処理】の特定の期間の締め切りを管理しているレコードと紐づいています。「月次締処理」は売上などの月次締処理対象レコードを作成時に、売上の「計上日」に対応する会計期間の「月次締処理」が自動的に設定されます。
これにより、月次締処理対象レコードは、特定の会計期間に紐付けられ、月次締処理を行うことにより、レコードのロックと会計期間のロックが行われ、新たなレコードを締処理済の会計期間に作成できなくなります。
項目一覧
項目名 | 説明 |
基本情報 | |
月次締処理対象会計期間 | 月次締処理の対象会計期間が設定された会計計上年月マスタを選択してください。 |
会計計上年月(date型) | |
カテゴリー | 月次締処理の対象カテゴリーを選択してください。カテゴリーごとに月次締処理の会計期間を設定することができます。 |
無効 | |
月次締処理 | 月次締処理のステータスです。 |
ロックステータス | ロック状態を管理します。ロック済になると「月次締処理対象会計期間」の既存レコードの変更・削除、期間内へのレコードの作成、期間内へのレコードの移動が禁止されます。各オブジェクト毎にロック後に変更可能な項目を設定できます。各オブジェクトのツバイソロックのヘルプを確認してください。 |
その他情報 | |
tb_ExId | インポート・エクスポート用の外部IDとして用います。使わなくても構いません。 Salesforce org 間のインポート・エクスポートの場合は元のデータの Id を tb_ExId__c にコピーして使います。 |
※過去バージョンの内容は、以下のファイルをご確認下さい。