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はじめに
ツバイソPSAで管理する企業活動は、下図の通り大きく売上プロセス(青色)、制作プロセス(紫色)、調達プロセス(緑色)、管理会計に分けられます。ここでは、調達プロセス(緑色)の基本的な業務フロー、使い方を解説します。
調達業務プロセスと担当部門
ツバイソPSAでは、業務プロセスをオブジェクトという単位で管理します。
調達に関する業務とオブジェクトの関係性、出力帳票、主要担当部門は下図の通りとなります。
ここでは調達を依頼する部門(依頼部門)と調達部門を区別していますが、依頼部門と調達部門が同じ場合もあります。
調達プロセス全体と、各オブジェクトでの主なオペレーションを学習しましょう。
基本操作方法
はじめての方は、まずツバイソPSAの基本操作方法を理解しましょう。
調達依頼
目的
- 調達準備・計画(フォーキャスト)
- 調達の意思決定(調達稟議)
想定される担当部署
依頼部門、調達部門
主なオペレーション
- 調達依頼の作成
- 調達情報の登録
- 見積依頼レコードの作成
- 調達依頼の申請および承認
- 発注レコードの作成
調達依頼の作成
調達依頼のリストビューを開き、「新規」をクリックします。
※ 案件、受注、制作指図から作成することも可能です。業務プロセスのパターン、運用方法によって適切な方法があります。詳しくは、収益認識基準に対応した業務プロセスのDXパターン>業務プロセスのパターンを参考にしてください。
件名などを入力し、「保存」をクリックします。
- 件名:葛城ECサイト構築
調達情報の登録
フェーズを「調達依頼準備中」に変更し、調達依頼情報の登録を行います。
「明細」タブを開き、明細を登録します。
※ 金額が確定しない場合は、見積依頼にて明細を登録するので、ここでの明細登録は不要です。
見積依頼レコードの作成
(「調達業務プロセスと担当部門」図の【1-1】の業務)
仕入候補先に対して見積をとる場合、見積依頼を行います。
ツバイソPSAでは、大きく2つのフローを想定しています。1つは、調達の意思決定(調達稟議)を行うまでに先行して見積依頼を行い、見積回答を根拠に発注予定金額を確定してから調達依頼の承認申請をする方法です。もう1つは、発注予定金額は概算として調達依頼の承認申請を行い、承認後に調達部門(調達担当)が見積依頼を行う方法です。
ここでは、前者のケースを想定して、「調達依頼準備中」フェーズで見積依頼を作成します。
※ 後者の場合は、「調達依頼中」フェーズで見積依頼を作成します。
「見積依頼」タブを開き、「次へ」をクリックします。
表示される項目を入力し、「次へ」をクリックします。
画面の指示に従って、見積依頼レコードが作成されたら見積依頼を行います。ここからは、先に見積依頼の業務を確認しましょう。
調達依頼の申請および承認
フェーズを「承認プロセス」に変更し、申請および承認を行います。
発注レコードの作成
(「調達業務プロセスと担当部門」図の【1-2】の業務)
社内の承認が得られたら、発注を行うため発注レコードを作成します。
フェーズを「調達依頼中」に変更します。
「発注」タブを開き、「次へ」をクリックします。
表示される項目を入力し、「次へ」をクリックします。
費用認識の方法がT&Mである明細を登録した場合、発注明細、及びT&M費用明細の数量を設定しま
す。
見積依頼
目的
- 見積依頼、回答の管理
想定される担当部署
調達部門
主なオペレーション
- 見積依頼情報の登録
- 見積依頼の申請および承認
- 見積回答情報の登録
- 調達依頼に見積回答情報を転記する
見積依頼情報の登録
「(調達依頼)見積依頼を作成」にて登録した項目が反映されていることを確認します。
フェーズを「見積依頼準備中」に変更し、見積依頼情報を登録します。
※調達依頼で明細を登録していない場合は、「明細」タブを開き、明細も登録します。
「明細」タブを開き、明細を登録します。
- 明細1
- マスタ名称:POSレジ
- 表示名:POSレジxxx-yyy
- 数量:1
- 単位:個
- 明細2
- マスタ名称:ライセンス
- 表示名:ライセンス(月額)
- 数量:1
- 単位:ライセンス
- 期間・単位:12月
- 明細3
- マスタ名称:(制)水道光熱費
- 表示名:光熱費
- 単位:時間
見積依頼の申請および承認
フェーズを「承認プロセス」に変更し、申請および承認を行います。
承認後、活動のメールなどを利用して、仕入候補先に対して見積依頼を行います。
見積回答情報の登録
フェーズを「見積依頼中」に変更し、仕入候補先からの回答を待ちます。
回答が来たら、見積回答情報や、明細に金額を登録します。
「明細」タブを開き、金額を登録します。
- 明細1
- 単価(税抜):120000
- 明細2
- 単価(税抜):2000
- 明細3
- 単価(税抜):27
調達依頼に見積回答情報を転記する
(「調達業務プロセスと担当部門」図の【2-2】の業務)
例えば複数の仕入候補先に対して見積依頼を行った場合(相見積)、金額や納期、提案内容などにより候補を決定することになりますが、採択する見積依頼レコードの内容を、調達依頼に転記することができます。
「調達依頼に明細を転記」タブを開き、「次へ」をクリックします。
画面の指示に従い、明細の転記が完了したら、本レコードの作業は終了して調達依頼に戻りましょう。
発注
目的
・発注(契約、発注内容)の管理
・発注書作成
想定される担当部署
調達部門、管理部門
主なオペレーション
- 発注情報の登録
- 注文書の作成
- 発注の申請および承認
- 契約手続き(注文書の発行)
- 検収レコードの作成
- 期間費用レコードの作成
- T&M費用レコードの作成
発注情報の登録
「(調達依頼)発注を作成」画面にて登録した項目が反映されていることを確認します。
フェーズを「契約準備中」に変更し、契約情報(日付情報、支払情報等)の登録を行います。
「明細」タブにて調達依頼の「明細」が転記されていることを確認し、追加、削除がある場合は修正を行います。
注文書の作成
「注文書」タブにて注文書情報を確認します。備考など必要に応じて入力します。
発注の申請および承認
フェーズを「承認プロセス」に変更し、申請、承認を行います。
「詳細」タブにある「承認情報」セクションの以下の項目にチェックが付いている場合、承認後に自動
で次工程のレコードを作成することができます。
・承認後自動作成(検収・期間費用・T&M費用)
関連リストのクイックリンクから、各レコードの作成の確認ができます。
契約手続き(注文書の発行)
社内の承認が得られたら、フェーズを「契約手続き中」に変更し、契約手続を行います。
ここでは、書類の授受の日付などを管理します。
契約手続が完了したら、フェーズを「調達業務中」に変更し、次の工程(検収、期間費用、T&M費用)
管理の準備をします。
承認後自動作成機能により発注レコードを承認後に自動で作成することができますが、ここでは手動で
のレコード作成手順を説明します。
検収レコードの作成
(「調達業務プロセスと担当部門」図の【3-1】の業務)
費用認識の方法が「検収」の発注明細がある場合、検収レコードを作成して検収管理を行います。
「調達業務中」フェーズの「検収」タブを開き、「次へ」をクリックします。
表示される項目を入力し、「検収を作成」をクリックします。
期間費用レコードの作成
(「調達業務プロセスと担当部門」図の【3-2】の業務)
費用認識の方法が「期間費用」の発注明細がある場合、期間費用レコードを作成して期間の経過に応じた費用の管理を行います。
「調達業務中」フェーズの「期間費用」タブを開き、「次へ」をクリックします。
表示される項目を入力し、「次へ」をクリックします。
T&M費用レコードの作成
(「調達業務プロセスと担当部門」図の【3-3】の業務)
収益認識の方法が「T&M費用」の発注明細がある場合、T&M費用レコードを作成してT&Mの管理を行います。
「調達業務中」フェーズの「T&M費用」タブを開き、「次へ」をクリックします。
表示される項目を入力し、「次へ」をクリックします。
検収
目的
・検収の管理
・検収書の発行
想定される担当部署
依頼部門、調達部門、管理部門
主なオペレーション
- 検収情報の登録
- 検収書の作成
- 検収の申請および承認
- 検収手続き(検収書の発行)
- 締処理
- 支払レコードの作成
- 仕入経費レコードの作成
検収情報の登録
フェーズを「検収準備中」に変更し、検収情報を登録します。
検収書の作成
「検収書」タブにて検収書情報を確認します。備考などを必要に応じて入力します。
検収の申請および承認
フェーズを「承認プロセス」に変更し、検収の申請および承認を行います。
検収手続き(検収書の発行)
フェーズを「検収手続き中」に変更し、日付情報を登録します。
締処理
検収のリストビューから、「締処理用」のリストビューを開きます。
内容を確認しながら、締処理にチェックを入れていきます。
支払レコードの作成
(「調達業務プロセスと担当部門」図の【4-2】の業務)
支払レコードは、検収レコードが締処理されることによって自動作成されます。
締処理を行った検収レコードの詳細タブを開き、「ツバイソロック情報」セクションにある「締処理後自
動作成(支払・仕入経費)」にチェックが入っている事を確認しましょう。
仕入経費レコードの作成
(「調達業務プロセスと担当部門」図の【4-1】の業務)
仕入経費レコードも支払と同じように、検収が締処理されることによって自動作成されます。
関連リストのクイックリンクなどから、仕入経費レコードが作成されている事が確認できます。
期間費用
目的
・期間費用の管理
想定される担当部署
調達部門、管理部門
主なオペレーション
- 締処理
- 支払レコードの作成
- 仕入経費レコードの作成
締処理
期間費用のリストビューから、「締処理用」のリストビューを開きます。
内容を確認しながら、締処理にチェックを入れていきます。
支払レコードの作成
(「調達業務プロセスと担当部門」図の【5-2】の業務)
支払レコードは、期間費用レコードが締処理されることによって自動作成されます。
締処理を行った期間費用レコードの詳細タブを開き、「ツバイソロック情報」セクションにある「締処理
後自動作成(支払・仕入経費)」にチェックが入っている事を確認しましょう。
仕入経費レコードの作成
(「調達業務プロセスと担当部門」図の【5-1】の業務)
仕入経費レコードも支払と同じように、期間費用が締処理されることによって自動作成されます。
関連リストのクイックリンクなどから、仕入経費レコードが作成されている事が確認できます。
T&M費用
目的
・T&M費用の管理
・検収書の発行
想定される担当部署
調達部門、管理部門
主なオペレーション
- 測定情報の登録
- 検収情報の登録
- 検収書の作成
- T&M費用の申請および承認
- 締処理
- 支払レコードの作成
- 仕入経費レコードの作成
測定情報の登録
フェーズを「測定値・検収情報の登録」に変更し、測定日と測定値を登録します。
検収情報の登録
「検収情報」タブを開き、検収情報の登録を行います。
検収書の作成
「検収書」タブにて検収書情報を確認します。備考などを必要に応じて入力します。
T&M費用の申請および承認
フェーズを「承認プロセス」に変更し、T&M費用の申請および承認を行います。
締処理
T&M費用のリストビューから、「締処理用」のリストビューを開きます。
内容を確認し、「締処理」にチェックを入れていきます。
支払レコードの作成
(「調達業務プロセスと担当部門」図の【6-2】の業務)
支払レコードは、T&M費用レコードが締処理されることによって自動作成されます。
締処理を行ったT&M費用レコードの詳細タブを開き、「ツバイソロック情報」セクションにある「締処理
後自動作成(支払・仕入経費)」にチェックが入っている事を確認しましょう。
仕入経費レコードの作成
(「調達業務プロセスと担当部門」図の【6-1】の業務)
仕入経費レコードも支払と同じように、T&M費用が締処理されることによって自動作成されます。
関連リストのクイックリンクなどから、仕入経費レコードが作成されている事が確認できます。
支払
目的
・支払の管理
・支払通知書の発行
想定される担当部署
管理部門
主なオペレーション
- 支払情報の登録
- 支払通知書の作成
- 支払の申請および承認
- 支払手続き(支払通知書の発行)
- 締処理
- 支払予定レコードの作成
支払情報の登録
フェーズを「支払準備中」に変更し、支払情報(支払条件等)を確認します。
支払通知書の作成
「支払通知書」タブにて支払通知書情報を確認します。
備考など必要に応じて入力します。
支払の申請および承認
フェーズを「承認プロセス」に変更し、申請および承認を行います。
支払予定レコードの作成
(「調達業務プロセスと担当部門」図の【8】の業務)
承認済になった支払レコードの詳細タブを開き、「承認情報」セクションにある「承認後自動作成(支払
予定)」にチェックが入っている事を確認しましょう。
支払手続き(支払通知書の発行)
フェーズを「支払業務中」に変更し、日付情報を登録します。
締処理
支払のリストビューから、「締処理用」のリストビューを開きます。
支払内容を確認し、締処理にチェックを入れます。
支払予定
目的
・支払予定の管理
想定される担当部署
管理部門
主なオペレーション
- 締処理
- ツバイソERPへの連携
締処理
支払予定のリストビューから、「締処理用」のリストビューを開きます。
支払予定の内容を確認し、締処理にチェックを入れます。
ツバイソERPへの連携
(「調達業務プロセスと担当部門」図の【9】の業務)
「詳細」タブにある「ツバイソロック情報」セクションの「締処理後ERP自動連携」にチェックが付い
ている場合、締処理後に自動でERP連携することができます。「システム連携情報」セクションから、連
携結果の確認ができます。
また、手動でERPに連携することも可能です。
支払予定のリストビューから、「システム連携用」のリストビューを開きます。
ツバイソERP連携するレコードにチェックを入れ、「ツバイソERP連携を実行」をクリックします。
仕入経費
目的
・管理会計における費用(実績)の認識
・会計システムに計上する仕入経費情報の管理
想定される担当部署
管理部門
主なオペレーション
- 会計情報の確認
- 仕入経費の承認
- 締処理
- ツバイソERPへの連携
会計情報の確認
仕入経費のリストビューにて、「仕入経費明細(確認用)」をクリックし、仕入経費明細のリストビューを開きます。
購買原因など会計情報を確認し、必要に応じて修正を行います。
仕入経費の承認
仕入経費のリストビューから、「一括承認」のリストビューを開きます。承認ステータスが「申請中」の
ものがここに表示されます。
内容を確認し、一括承認にチェックを入れます。
締処理
仕入経費のリストビューから、「締処理用」のリストビューを開きます。
内容を確認し、締処理にチェックを入れます。
ツバイソERPへの連携
(「調達業務プロセスと担当部門」図の【7】の業務)
仕入経費レコードのシステム連携は、仕入経費レコードが締処理されることによって実施されます。
締処理を行う前に、仕入経費レコードの詳細タブを開き、「ツバイソロック情報」セクションにある「締
処理後ERP自動連携」にチェックが入っている事を確認しましょう。
システム連携が完了すると、「システム連携情報」セクションにある「システム連携済」にチェックが入
ります。
関連する仕入経費明細レコードの「システム連携情報」セクションから、連携結果の確認ができます。