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はじめに
ツバイソPSAで管理する企業活動は、下図の通り大きく売上プロセス(青色)、制作プロセス(紫色)、調達プロセス(緑色)、管理会計に分けられます。ここでは、売上プロセス(青色)の基本的な業務フロー、使い方を解説します。
売上業務プロセスと担当部門
ツバイソPSAでは、業務プロセスをオブジェクトという単位で管理します。
売上に関する業務とオブジェクトの関係性、出力帳票、主要担当部門は下図の通りとなります。
売上プロセス全体と、各オブジェクトでの主なオペレーションを学習しましょう。
基本操作方法
はじめての方は、まずツバイソPSAの基本操作方法を理解しましょう。
※今回は、佐藤藤吉さんのアカウントで操作していきます。
案件
目的
・案件(プロジェクト)の管理
・売上プロセス、制作プロセス、調達プロセスを集約、紐付けて管理
・案件ごとに売上情報、原価情報、損益情報を集計、業績管理
・案件メンバーへのレコード共有
想定される担当部署
営業部門
主なオペレーション
- 案件の作成
- 案件情報の登録
- 案件メンバーの登録
- 案件計画の登録
- 見積レコードの作成
案件の作成
案件のリストビューを開き、「新規」をクリックします。
案件名などを入力し、「保存」をクリックします。
- 案件名:笹塚カフェ POSレジ導入案件
案件情報の登録
基本情報の登録を行います。
- 得意先:笹塚カフェ
- エンドユーザー:設定なし
- 取引先責任者:笹塚 太郎(得意先を選択すると自動設定されます。)
- 責任者:設定なし
- 担当者:佐藤藤吉(得意先を選択すると自動設定されます。)
- 部門:営業部(担当者を選択すると自動設定されます。)
- 部門(会計):営業部(担当者を選択すると自動設定されます。)
入力したら、画面下部の「保存」ボタンを押します。
案件メンバーの登録
「案件メンバー」タブをクリックし、「新規」をクリックします。
追加する社員を設定し、「保存」をクリックします。
案件計画の登録
フェーズを「案件計画」に変更し、「ステップ」タブより案件計画情報を登録します。
- 案件目標金額:600,000
- 確度:B
入力したら、「保存」ボタンを押します。案件期待金額として480,000円が自動計算されます。これは管理会計上、会社の売上予測値に利用されます。
また、案件単位で管理会計上の数値計画の作成が可能です。計画作成する場合は、(案件)管理会計を作成から「次へ」をクリックし、対象期間の管理会計レコードを作成します。
会計計上日(開始)と作成月数を登録します。
- 会計計上日(開始):20X1/09/30
- 作成月数:3
「案件計画のメンテナンス」をクリックし、表示されるレポートにて、対象期間における案件計画の売上高や仕入高等の計画数値の入力ができます。こうすることで、案件別に計画と実績の比較が可能となります。
管理会計の計画についてより理解を深めるには、フォーキャスト(計画、引き合い)も参考にしてください。
見積レコードの作成
(「売上業務プロセスと担当部門」図の【1-1】の業務)
フェーズを「見積プロセス」に変更し、「見積」タブを開きます。
「次へ」をクリックします。
表示される項目を入力し、「見積を作成」をクリックし、見積レコードを作成します。
- 件名:笹塚カフェ POSレジ導入案件
- 得意先:笹塚カフェ
- 担当者:佐藤藤吉
- 納入期限:20X1/10/31
見積
目的
・見積(見積計画、見積内容)の管理
・見積書の発行
想定される担当部署
営業部門
主なオペレーション
- 見積情報の登録
- 見積書の作成
- 見積の申請および承認
- 見積書の発行
- 受注レコードの作成
見積情報の登録
「(案件)見積を作成」にて登録した項目が反映されていることを確認します。
フェーズを「見積準備中」に変更し、見積情報を登録します。
- 見積書有効期限:20X1/9/9
「明細」タブを開き、「追加」ボタンを押して明細を登録します。
- 明細1
- マスタ名称:POSレジ
- 表示名:POSレジxxx-yyy
- 数量:1
- 単位:個
- 単価(税抜):200,000
- 明細2
- マスタ名称:ライセンス
- 表示名:ライセンス(月額)
- 数量:1
- 単位:ライセンス
- 期間・単位:12月
- 単価(税抜):10,000
- 明細3
- マスタ名称:POSレジ導入支援サービス
- 表示名:POSレジ導入支援サービス
- 数量:1
- 単位:式
- 単価(税抜):300,000
- 明細4
- マスタ名称:コンサルティングサービス
- 表示名:コンサルティングサービス
- 数量:1
- 単価(税抜):10,000
見積書の作成
「見積書」タブにて見積書情報を確認します。ここでは帳票に表示する項目が表示されますが、基本的にはすべて自動転記されますので、備考などを必要に応じて入力します。
- 見積書発行日:20X1/9/2
見積の申請および承認
フェーズを「承認プロセス」に変更し、申請および承認を行います。
承認プロセスについては、チュートリアルの記事「申請と承認」で詳細を解説しています。
見積書の発行
フェーズを「見積書送付中」に変更し、見積書送付の情報を登録します。
- 見積書送付日:20X1/9/2
受注レコードの作成
(「売上業務プロセスと担当部門」図の【2】の業務)
フェーズを「受注プロセス」に変更し、「次へ」をクリックします。
表示される項目を入力し、「受注を作成」をクリックします。
- 件名:笹塚カフェ POSレジ導入案件
- 得意先:笹塚カフェ
- 担当者:佐藤藤吉
- 納入期限:20X1/10/31
収益認識の方法がT&Mである明細を登録した場合、受注明細、及びT&M収益明細の数量を設定します。
受注
目的
・受注(契約、受注内容)の管理
・注文書の発行
想定される担当部署
営業部門、管理部門
主なオペレーション
- 受注情報の登録
- 注文書の作成
- 受注の申請および承認
- 契約手続き(注文書の発行)
- 制作指図レコードの作成
- 発注レコードの作成
- 納品レコードの作成
- 期間収益レコードの作成
- T&M収益レコードの作成
受注情報の登録
「(見積)受注を作成」画面にて登録した項目が反映されていることを確認します。
フェーズを「契約準備中」に変更し、契約情報(日付情報等)の登録を行います。
- 受注日(契約日):20X1/9/20
- 契約開始日:20X1/11/1
- 契約終了日:20X2/10/31
- 契約自動更新:チェック【省略可】
- 解約通知期限:20X2/9/30【省略可】
- 契約更新手続き開始日:20X2/9/30【省略可】
契約更新手続き開始日を登録することで、当該日が到来したときに自動的に更新手続き用の新しい受注レコードが作成されます。
「請求締日」、「入金期日(月)」、「入金期日(日)」は、「請求先(債権管理対象)」の取引先関連情報に設定されているマスタ情報が転記されます。必要に応じて編集することもできます。
「明細」タブにて見積の「明細」が転記されていることを確認し、追加、削除がある場合は修正を行います。
注文書の作成
「注文書」タブにて注文書情報を確認します。備考など必要に応じて入力します。
- 注文書発行日:20X1/9/30
受注の申請および承認
フェーズを「承認プロセス」に変更し、申請および承認を行います。
「詳細」タブにある「承認情報」セクションの以下の項目にチェックが付いている場合、承認後に自動で次工程のレコードを作成することができます。
- 承認後自動作成(制作指図)
- 承認後自動作成(発注)
- 承認後自動作成(納品・期間収益・T&M収益)
関連リストのクイックリンクから、各レコードの作成の確認ができます。
契約手続き(注文書の発行)
社内の承認が得られたら、フェーズを「契約手続き中」に変更し、契約手続を行います。
ここでは、書類の授受の日付などを管理します。
- 注文書受領日:20X1/9/15【省略可】
- 注文請書送付日:20X1/9/20【省略可】
以降に記載のレコード作成は、承認後自動作成機能により受注レコードを承認後に自動で作成することができますが、ここでは手動でのレコード作成手順を説明します。
制作指図レコードの作成
受注後に制作プロセスを開始する場合、制作指図レコードを作成します。
フェーズを「制作・調達中」に変更し、「制作指図」タブを開きます。
「(受注)制作指図を作成」の「次へ」をクリックします。
表示される項目を入力し、「制作指図を作成」をクリックします。
発注レコードの作成
受注発注品など、受注と同時に仕入先への発注が必要となる場合は、発注レコードを作成します。
「発注」タブを開き、「(受注)発注を作成」の「次へ」をクリックします。
表示される項目を入力し、「発注を作成」をクリックします。
納品レコードの作成
(「売上業務プロセスと担当部門」図の【3-1】の業務)
収益認識の方法が「検収」の受注明細がある場合、納品レコードを作成して納品管理を行います。
フェーズを「案件業務中」に変更し、「納品」タブを開きます。
「(受注)納品を作成」の「次へ」をクリックします。
表示される項目を入力し、「納品を作成」をクリックします。
期間収益レコードの作成
(「売上業務プロセスと担当部門」図の【3-2】の業務)
収益認識の方法が「期間収益」の受注明細がある場合、期間収益レコードを作成して期間の経過に応じた収益の管理を行います。
「期間収益」タブを開き、「(受注)期間収益を作成」の「次へ」をクリックします。
表示される項目を入力し、「期間収益を作成」をクリックします。
T&M収益レコードの作成
(「売上業務プロセスと担当部門」図の【3-3】の業務)
収益認識の方法が「T&M収益」の受注明細がある場合、T&M収益レコードを作成してT&Mの管理を行います。
「T&M収益」タブを開き、「(受注)T&M収益を作成」の「次へ」をクリックします。
表示される項目を入力し、「T&M収益を作成」をクリックします。
納品
目的
・納品(得意先検収)の管理
・納品書の発行
想定される担当部署
営業部門、制作部門、管理部門
主なオペレーション
- 納品情報の登録
- 納品書(検収書)の作成
- 納品の申請および承認
- 納品手続き(納品書の発行)
- 検収手続き
- 締処理
- 請求レコードの作成
- 売上レコードの作成
納品情報の登録
フェーズを「納品準備中」に変更し、日付情報を登録します。
- 納品日:20X1/10/31
納品書(検収書)の作成
「納品書」タブにて納品書情報を確認します。備考などを必要に応じて入力します。ここでは説明を割愛しますが、得意先用の検収書を作成する場合は、「検収書」タブで同様の作業を行います。
- 納品書発行日:20X1/10/31
納品の申請および承認
フェーズを「承認プロセス」に変更し、納品の申請および承認を行います。
納品手続き(納品書の発行)
フェーズを「納品手続き中」に変更し、日付情報を登録します。
- 納品書送付日:20X1/10/31【省略可】
- 検収書受領日:20X1/10/31【省略可】
- 検収日(売上計上日):20X1/10/31
検収日(売上計上日)が会計計上日となります。
締処理
納品のリストビューから、「締処理用」のリストビューを開きます。内容を確認しながら、締処理にチェックを入れ、「保存」ボタンを押します。
「検収日」が空欄の場合は「締処理用」リストビューに表示されません。
請求レコードの作成
(「売上業務プロセスと担当部門」図の【4-2】の業務)
請求レコードは、納品レコードが締処理されることによって自動作成されます。
締処理を行った納品レコードの詳細タブを開き、「ツバイソロック情報」セクションにある「締処理後自動作成(請求・売上)」にチェックが入っている事を確認しましょう。
売上レコードの作成
(「売上業務プロセスと担当部門」図の【4-1】の業務)
売上レコードも請求と同じように、納品が締処理されることによって自動作成されます。
関連リストのクイックリンクなどから、売上レコードが作成されている事が確認できます。
期間収益
目的
・期間収益の管理
想定される担当部署
営業部門、管理部門
主なオペレーション
- 締処理
- 請求レコードの作成
- 売上レコードの作成
締処理
期間収益のリストビューから、「締処理用」のリストビューを開きます。
作成された期間におけるすべてのレコードの内容を確認しながら、締処理にチェックを入れていきます。
請求レコードの作成
(「売上業務プロセスと担当部門」図の【5-2】の業務)
請求レコードは、期間収益レコードが締処理されることによって自動作成されます。
締処理を行った期間収益レコードの詳細タブを開き、「ツバイソロック情報」セクションにある「締処理後自動作成(請求・売上)」にチェックが入っている事を確認しましょう。
売上レコードの作成
(「売上業務プロセスと担当部門」図の【5-1】の業務)
売上レコードも請求と同じように、期間収益が締処理されることによって自動作成されます。
関連リストのクイックリンクなどから、売上レコードが作成されている事が確認できます。
T&M収益
目的
・T&M収益(測定値、測定日など)の管理
・納品書の発行
想定される担当部署
営業部門、管理部門
主なオペレーション
- 測定情報の登録
- 納品情報の登録
- 納品書の作成
- T&M収益の申請および承認
- 締処理
- 請求レコードの作成
- 売上レコードの作成
測定情報の登録
測定日を登録します。
- 測定日:20X1/10/31
明細にて、測定値の登録を行います。
納品情報の登録
「納品情報」タブを開き、納品日の登録を行います。
- 納品日:20X1/10/31
納品書の作成
「納品書」タブにて納品書情報を確認します。備考などを必要に応じて入力します。
- 納品書発行日:20X1/10/31
T&M収益の申請および承認
フェーズを「承認プロセス」に変更し、T&M収益の申請および承認を行います。
締処理
T&M収益のリストビューから、「締処理用」のリストビューを開きます。
内容を確認し、「締処理」にチェックを入れていきます。
請求レコードの作成
(「売上業務プロセスと担当部門」図の【6-2】の業務)
請求レコードは、T&M収益レコードが締処理されることによって自動作成されます。
締処理を行ったT&M収益レコードの詳細タブを開き、「ツバイソロック情報」セクションにある「締処理後自動作成(請求・売上)」にチェックが入っている事を確認しましょう。
売上レコードの作成
(「売上業務プロセスと担当部門」図の【6-1】の業務)
売上レコードも請求と同じように、T&M収益が締処理されることによって自動作成されます。
関連リストのクイックリンクなどから、売上レコードが作成されている事が確認できます。
売上
目的
・管理会計における収益(実績)の認識
・会計システムに計上する売上情報の管理
想定される担当部署
管理部門
主なオペレーション
- 会計情報の確認
- 売上の承認
- 締処理
- ツバイソERPへの連携
会計情報の確認
売上のリストビューにて、「売上明細(確認用)」をクリックし、売上明細のリストビューを開きます。
販売原因など会計情報を確認し、必要に応じて修正を行います。
売上の承認
売上のリストビューから、「一括承認」のリストビューを開きます。承認ステータスが「申請中」のものがここに表示されます。
内容を確認し、一括承認にチェックを入れます。
締処理
売上のリストビューから、「締処理用」のリストビューを開きます。
内容を確認し、締処理にチェックを入れます。
ツバイソERPへの連携
(「売上業務プロセスと担当部門」図の【7】の業務)
売上レコードのシステム連携は、売上レコードが締処理されることによって実施されます。
締処理を行う前に、売上レコードの詳細タブを開き、「ツバイソロック情報」セクションにある「締処理後ERP自動連携」にチェックが入っている事を確認しましょう。
システム連携が完了すると、「システム連携情報」セクションにある「システム連携済」にチェックが入ります。
関連する売上明細レコードの「システム連携情報」セクションから、連携結果の確認ができます。
請求
目的
・請求の管理
・請求書の発行
想定される担当部署
営業部門、管理部門
主なオペレーション
- 請求情報の登録
- 請求書の作成
- 請求の申請および承認
- 請求手続き(請求書の発行)
- 入金予定レコードの作成
- 債権回収管理
- 締処理
請求情報の登録
フェーズを「請求準備中」に変更し、請求情報(支払条件等)を確認します。
請求書の作成
「請求書」タブにて請求書情報を確認します。備考など必要に応じて入力します。
- 帳票発行日:20X1/10/31
請求の申請および承認
フェーズを「承認プロセス」に変更し、申請および承認を行います。
請求手続き(請求書の発行)
フェーズを「請求・回収業務中」に変更し、請求情報を登録します。
入金予定レコードの作成
(「売上業務プロセスと担当部門」図の【8】の業務)
承認済になった請求レコードの詳細タブを開き、「承認情報」セクションにある「承認後自動作成(入金予定)」にチェックが入っている事を確認しましょう。
債権回収管理
請求レコード単位で、請求額に対する回収金額、未回収残高の管理ができます。
「債権回収」のリストビューを表示します。
入金予定日に請求金額が予定通り入金されたレコードについては、まとめて対象のレコードに✓を入れ、「入金日と回収金額を自動設定」にチェックを入れます。保存すると、入金予定日を入金日、請求金額(税込)を回収金額として転記され、未回収残高が0となります。
入金日が入金予定日と異なる場合や、請求金額の一部が入金された場合は、それぞれの項目に直接入力します。
締処理
以上のすべての請求業務が完了したら、請求のリストビューから、「締処理用」のリストビューを開き、締処理にチェックを入れます。
入金予定
目的
・ERPでの入金予定の管理(ERP連携)
想定される担当部署
管理部門
主なオペレーション
- 締処理
- ツバイソERPへの連携
締処理
入金予定のリストビューから、「締処理用」のリストビューを開きます。
入金予定の内容を確認し、締処理にチェックを入れます。
ツバイソERPへの連携
(「売上業務プロセスと担当部門」図の【9】の業務)
「詳細」タブにある「ツバイソロック情報」セクションの「締処理後ERP自動連携」にチェックが付いている場合、締処理後に自動でERP連携することができます。
「システム連携情報」セクションから、連携結果の確認ができます。
また、手動でERPに連携することも可能です。
入金予定のリストビューから、「システム連携用」のリストビューを開きます。
ツバイソERP連携するレコードにチェックを入れ、「システム連携」をクリックします。