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はじめに
ツバイソPSAで管理する企業活動は、下図の通り大きく売上プロセス(青色)、制作プロセス(紫色)、調達プロセス(緑色)、管理会計に分けられます。ここでは、制作プロセス(紫色)のうちの原価計算管理の基本的な業務フロー、使い方を解説します。
原価計算管理と担当部門
ツバイソPSAでは、業務プロセスをオブジェクトという単位で管理します。
原価計算管理に関する業務とオブジェクトの関係性、主要担当部門は下図の通りとなります。
原価計算全体と、各オブジェクトでの主なオペレーションを学習しましょう。
原価計算票
目的
・制作指図ごとの原価集計、仕掛かり金額の管理
想定される担当部署
管理部門
主なオペレーション
- 会計計上日の設定
- 集計値の更新
- 原価会計処理方法の設定
- 原価計算票財務記録の作成
- 原価計算票財務記録の締処理
- システム連携
- 原価計算票の締処理
- 次回会計計上日の更新
事前確認
原価計算票でのオペレーションを行う前に、対象月までの費用が確定している必要があります。
制作指図に関連する経費精算、配員、仕入経費が集計対象となりますので、これらの月次作業完了後に原価計算を実施します。
会計計上日の設定
原価計算票のリストビューから、「2.集計値を更新用」を開き、「会計計上日」を設定します。
※原価計算票レコードは、制作指図レコード作成時に同時に作成されます。
(「原価計算管理と担当部門」図の【1】の業務)
一般的に、制作指図の着手日の属する月の末日が、会計計上を行う日となります。
例)着手日:4月15日 > 会計計上日:4月30日
集計値の更新
「2.集計値を更新用」のリストビューで、集計値を更新する原価計算票レコードにチェックを入れ、「集計値を更新」をクリックします。
集計期間を選択し、「集計値の更新を実行」をクリックします。
これにより、これまで登録したレコードのうち、選択した期間までの仕入経費、配員、制作間接費配賦、経費精算から形態別(直接材料費、直接労務費、直接経費、制作間接費)に集計されます。
「原価計算票ID」をクリックして原価計算票に移動すると、「原価情報」に原価が集計されていることがわかります。
原価会計処理方法の設定
原価計算票のリストビューから、「1.原価会計処理方法設定用」を開きます。
制作物の性質から判断し、適切な「原価会計処理方法」を選択します。
手動設定が可能ですが、「原価会計処理方法」マスタの「デフォルト」や「商品・サービス」にて設定している「原価会計処理方法」などによって自動設定することも可能です。
原価計算票財務記録の作成
(「原価計算管理と担当部門」図の【2】の業務)
原価計算票のリストビューから、「3.原価計算票財務記録作成用」のリストビューを開きます。
集計値を更新した原価計算票を選択し、「原価計算票財務記録の作成」をクリックします。
選択した原価計算票を再度確認し、「原価計算票財務記録の作成を実行」をクリックします。
これにより、仕訳の根拠となる原価計算票財務記録が作成されます。
原価計算票財務記録については下記を参照ください。
原価計算票財務記録の締処理
原価計算票財務記録のリストビューを開きます。
「3.締処理用」のリストビューを開き、締処理を行います。
システム連携
(「原価計算管理と担当部門」図の【3】の業務)
「4.システム連携用」のリストビューを開き、先ほど締処理をした原価計算票財務記録にチェックをつけて、右上の「システム連携」をクリックします。
選択した原価計算票財務記録を再度確認し、「ツバイソERP連携を実行」をクリックします。
これにより、ツバイソERPのマニュアル伝票管理に仕訳が作成されます。
原価計算票の締処理
原価計算票のリストビューから、「4.締処理用」のリストビューを開きます。
原価計算管理を完了するレコードがある場合は、締処理を行います。
次回会計計上日の更新
原価計算票のリストビューから、「2.集計値を更新用」のリストビューを開きます。
引き続き、原価計算管理を行うレコードには、次回の「会計計上日」を設定しておきましょう。