ツバイソでAIエージェントを使えますか?
はい。ツバイソを操作するAIエージェントをセールスフォースのAgentforce(AIエージェント開発ツール)を使って、簡単に作ることができます。
具体例
例えば、以下のように、見積業務が得意なAIエージェントは、2時間程度で作ることができます。
これは、AIエージェントに依頼して、ツバイソで作成済みの見積から新しく見積を作るデモです。元になる作成済みの見積の件名の記憶は不確かという前提です。
割と複雑なプロセスを柔軟にこなして、見積作成という業務を遂行してくれます。
入力は音声入力です。曖昧でも言い間違えても理解してくれます。
ユーザはシステムの操作方法を知らなくても、システムに慣れた社員に依頼するように、AIエージェントと自然な会話をするだけでツバイソを操作して業務が行えます。これは、システム導入、社内展開に大きなメリットがあります。
最後に操作方法について聞くと、これまでのやり取りに応じて、概要とヘルプページを案内してくれます。これは、社員教育の自動化のメリットがあります。
AIエージェントとは?
AIエージェントは、「自律して行動するAI」のことを言います。
従来のルールベースシステムとは異なり、自らの行動規範に基づいて、複雑なタスクを遂行しながらも環境の変化に応じて適切に行動を調整することができる点が特徴です。
ChatGPTをはじめとするLLMとの違いは、自社データや最新Web情報などLLM自体が学習していないデータを使えることと、「行動」まで行うことです。
生成AIに続く第三の波として「AIエージェント」というキーワードをニュースで見る機会が増えてきました。
AIエージェントは人と同じですので、道具(PC、アプリケーション等)を与えなければ生産性は上がりません。したがって良い道具が必要です。人は多機能・高機能な道具を使いこなせる人と、そうでない人がいますが、AIエージェントは一度教えれば正しく使いこなせるようになります。教育に悩むこともなくなりますし、無限に増やせるので、人数の制約も無くなります。
道具の使い方は、人に教えるように自然言語で教えられます。以前流行したRPAは、マウスのクリックレベルで教え、細かく条件分岐を定義して設定する必要がありましたが、AIエージェントは人と同じように高い一般知識があることを前提に少数の言葉で教えることができます。環境の変化にも柔軟に対応できるのでRPAのようにボタンの配置が変わっただけで動かなくなるということがありません。
デモのAIエージェントは人間とコミュニケーションが必要な業務を行いましたが、人間とコミュケーションが必要ない業務を任せることもできます。どちらかというと後者が主流となると思われます。会社固有の自然言語で記述されたルールに沿った入力内容のチェックや進捗チェック、補正を自律的に行うなどの用途もメリットがあります。
人不足という多くの日本企業の経営課題を解決できるAIエージェントではありますが、ChatGPTなどのLLMがあれば簡単にできるかというとそうではありません。簡単、つまり低コストでAIエージェントを作る、教育するためには、そのために作られた専用のプラットフォームが必要です。我々が行うべきは、自社の環境に最適化したAIエージェントを早く、低コストで作ることです。個々の企業はそこにリソースを投下すべきです。
自社用のAIエージェントを作るためには、自社固有の情報を与えるRAGやGroundingが簡単にできる必要があります。そのためにはすぐに使える統合されたデータが必要です。
プロンプトインジェクションと呼ばれる不正が行えないようにデータと機能側にユーザ権限による制御が行える仕組みも必要です。
AIエージェントのデバッグができる必要もあります。AIエージェントの開発は従来のコード/ノーコード開発と比べてインプットに対するアウトプットが変動し、どうしてそのようなアウトプットとなったかを確定的に調べることが難しいです。だからこそ、AIの行動結果に至る各段階で、どのような判断がされたのかを可視化するツールが必要になります。AIのデバッグは人に教えるのと同じだと思えばわかりやすいです。その人の行動結果を生み出した思考プロセスを理解するためには、その人に言葉で分解して説明してもらう必要があります。
ツバイソはセールスフォースのAIエージェント開発と運用プラットフォーム(Agentforce)を利用することができますので、ユーザはツバイソという多機能・高性能な道具をAIエージェントに使わせるための教育にすぐに取り掛かることができます。
2025年以降の企業経営には、AIエージェントが重要となると考えられます。そのためには、企業活動を統合管理できる道具(ERP)と、シームレスにAIエージェントを開発・運用できるプラットフォームを考える必要があります。また、人が使いやすいように機能を減らした道具(ERP)ではなく、AIエージェントが使いこなして最大のパフォーマンスを発揮できる多機能・高機能な道具を使う方が、長期的視点では企業は優位になると考えられます。
参考情報
Agentforce | AIエージェントとは何か。仕組み、事例など徹底解説
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