データインポート時にデータ間のリンク(関連付け)を行う方法
はじめに
データベースにデータをインポートする際は、そのデータと関連するデータへのリンク(関連付け)が必要になります。このリンクにはユニーク(特定できる一意)なID(コード)を使用します。
例えば、「案件」として案件1、案件2、案件3が存在し、「受注」に受注1、受注2、受注3、受注4、受注5が存在する場合は、受注1、受注2は案件1の受注であるという関係を明示する必要があります。これには以下のように案件ID(コード)を使います。
- 案件1に「P123456」などのユニークな案件IDを持たせます
- 受注1、受注2に案件1の案件ID「P123456」を持たせたデータ用意します。
- データインポート時に、受注の案件IDが案件の案件IDと対応しているキーであることを指定します。
案件IDがなくても、「案件名」で案件を特定できる場合は、案件名「OXプロジェクト」がキーであることを指定することもできます。
このような場合のデータのインポート(データ移行)の方法について、下記、2つの例で説明します。
外部システムからツバイソPSAにデータ移行する、CSVによるデータ連携を行う
ここでは、案件と案件にリンクする受注データをツバイソPSAにインポートします。
下図のように、外部システム(エクセルかもしれません)で管理している案件と受注の元データを用意します。下図では、案件と受注が案件IDによってリンクしています。具体的には、案件P123456と受注S120001、S120002がリンクしていますが、これは、受注S120001とS120002に案件P123456に対する参照(リンク)を持つことで表されています。
- ツバイソPSAに案件データをインポートします。その際、ツバイソPSAの案件にある項目「tb_ExId」に外部システムの案件IDを割り当ててインポートします。(予め元データの項目名を案件IDから「tb_ExId」に変更しておくと自動的に割り当ててくれるので簡単です。)
- 案件データがツバイソPSAにインポートされた後に、この案件データに対してツバイソPSAの案件IDが自動採番されます。
- ツバイソPSAに受注データをインポートします。その際、ツバイソPSAの受注にある項目「tb_ExId」に外部システムの案件IDを割り当ててインポートします。(予め元データの項目名を案件IDから「tb_ExId」に変更しておくと自動的に割り当ててくれるので簡単です。)
- 受注データをインポートする時に「ファイル内のどの案件項目を、主従関係の指定に利用しますか?」で「tb_ExId」を選択します。
- 受注データがツバイソPSAにインポートされた後に、この受注データに対してツバイソPSAの受注IDが自動採番されます。
- 4でtb_ExIdをキーとした対応関係を指定したことで、インポート後に自動的に案件とリンクされます。
Sandbox環境から本番環境に移行する
SalesforceのSandbox環境で作成したマスタデータやトランザクションデータを本番環境に移行する場合も同じ要領で行うことができます。
- Sandboxの案件データと受注データをエクスポートします。
- Salesforce ID「例:a1U9D000000JPzKUAW」が案件データと受注データそれぞれに自動採番されていますので、それぞれを上記の通り、tb_ExIdに割り当てて本番環境にインポートします。
- 受注データ取り込み時に、「ファイル内のどの案件項目を、主従関係の指定に利用しますか?」で「tb_ExId」を選択します。
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