バージョン6.0をリリースしました。
リリース内容は以下の通りです。
新機能
- 在庫の滞留状況を可視化する【滞留在庫スナップショット】オブジェクトを新設しました。日次バッチが在庫を【倉庫】、【棚ロケーション】、【ロット】レコード単位で評価し、滞留起点日、経過日数、エイジング区分、警告レベルを【滞留在庫スナップショット】レコードに記録します。レコードページ、リストビュー、レポート、ダッシュボードで状況を確認でき、期限切れやマイナス在庫の把握、滞留品から在庫移動指示の起票へ進む導線も用意しました。滞留の起算日は「滞留起点ロジック」項目で品目ごとに設定できます。これにより、過剰在庫や滞留品の早期発見と処分判断を支援します。
- 【ロット】オブジェクトにおいて、個別法によるロット別原価管理に対応しました。ロットごとの実際原価で受払、評価、仕訳、月次集計が行われるよう、原価項目の追加、受払や移動平均単価の更新ロジック、仕訳連携、バリデーションを実装しています。これにより、品目ごとの移動平均では捉えにくいロット単位の原価差異を正確に把握できます。
- 【検収】オブジェクトの明細エディタ画面において、検収業務の中でロット情報をその場で登録できる「ロット登録」機能を追加しました。明細エディタ画面の「ロット登録」ボタンから登録画面へ遷移すると品目情報が自動で引き継がれ、【ロット】オブジェクトに新設した「製造日」、「仕入先ロットNo」項目のほか、「外部ロットNo」、「品質保持期限日」項目等をまとめて入力できます。「初期入荷日」項目には検収日を自動設定し、ロット管理対象外の品目ではボタンを非表示にします。これにより、ロット登録の手間と転記ミスを削減し、検収から在庫管理までをスムーズにつなげます。
- 【一般入出庫】オブジェクトに、再利用と赤黒修正の機能を追加しました。入出庫金額や数量を誤って登録した場合に、赤黒伝票で取り消し、再利用機能で既存データを複写して正しい内容で登録し直すことができます。これにより、誤入力時の訂正がスムーズになり、在庫、原価データの整合性を保てます。
- 【受払履歴】オブジェクトにおいて、取引日の管理と赤黒修正の機能を追加しました。受払日時を「取引日」兼「順序キー」と位置づけて確定後の直接編集を禁止し、過去日付の修正、登録漏れは赤伝票(逆仕訳)と正しい取引日の黒伝票による赤黒処理に統一します。【月次在庫サマリー】オブジェクトや移動平均単価、計上日、仕訳日も連動して再計算されます。これにより、過去日付の入出庫を在庫評価、会計、トレーサビリティへの影響を保ったまま正しく訂正でき、処理のタイミングによらず常に同じ結果が得られます。
機能改善
- 【商品・サービス】オブジェクトの一部項目を【商品・サービス拡張(IMA)】オブジェクトへ移動したことに伴い、原価計算方法に応じた勘定科目、購買原因の入力チェックトリガーを実装しました。売上原価対立法、三分法それぞれで必要な項目の必須、空欄チェックが入力規則として動作します。これにより、マスタ登録時の入力漏れや誤りを未然に防ぎ、正確な原価設定を支援します。
- 【月次在庫サマリー】オブジェクト等の集計処理中に在庫が動くことによる集計ずれを防ぐ機能を追加しました。サマリー作成処理中は入出庫や引当の処理をシステム全体で一時的にロックします。専用画面からこのメンテナンスモードを手動でオン/オフでき、処理の完了結果も確認できます。これにより、締め作業中のデータ不整合リスクを抑えられます。
- 【受払ソース】オブジェクトにおいて、これまで「入出庫取消」項目はシステム管理者のみ更新可能となっていましたが、一般ユーザーでも更新できるよう、専用の権限セットを新設し、主要な権限セットグループへ追加しました。これにより、【受払ソース】レコードの誤操作を現場でスムーズに取り消しできるようになりました。
- 【倉庫作業指示】オブジェクトの棚入れ作業において、同一品目、ロットがすでに保管されている棚をモバイルアプリで検索、表示する機能を追加しました。検索結果には倉庫名、棚名、在庫数、利用可能在庫、作成日時が表示され、在庫数の多い順または古い順(先入れ先出し)で並べ替えられます。これにより、在庫を同じ場所に集約しやすくなり、保管場所の分散や保管棚を探す手間を削減します。
- 【資材明細】オブジェクトから、引当、出庫、出庫取消、自動引当を直接実行でき、ロケーションも自動でセットされる機能を追加しました。【受払ソース】レコードは、フラグ操作ではなく登録、更新時に自動作成される方式へ変更しました。これにより、資材の在庫操作を一連の流れで完結でき、操作の手間を削減します。
- 【資材明細】オブジェクトにおいて、製造現場で使い切らなかった資材を倉庫へ戻す「製造返却」に対応しました。必要数量をマイナスにすると、新設の理由コードにより「受」区分の【受払ソース】レコードが作成され、戻し在庫として管理されます。返却単価は出庫時の移動平均単価で計上し、移動平均単価は再計算しません。引当取消との整合や投入ステータスの更新条件も整備しています。これにより、製造返却を在庫、原価に正しく反映できます。
- 【資材明細】オブジェクトまわりの不足していた制御を補完しました。資材出庫用の倉庫作業指示は、在庫管理対象、引当済、有効などの条件を満たす場合のみ作成されるようチェックを追加し、制作指図の画面に資材明細と倉庫作業指示の関連リストを表示します。あわせて投入ステータスが「投入済」、「キャンセル」の資材明細は以降変更できないようにし、完了済みの倉庫作業指示は編集をロックします。これにより、資材明細を用いた製造、出庫の運用を正確に行えます。
- 【製造実績】オブジェクトに入庫取消の機能を追加しました。他オブジェクトと同様に、製造実績による入庫を誤って計上した場合でも取り消して登録し直せます。これにより、製造実績に起因する在庫数の訂正がしやすくなります。
不具合修正
- 【棚卸管理】オブジェクトの「棚卸メニュー」画面において、「棚卸開始」、「理論在庫調整」、「財務記録作成」、「完了」の各ボタンを、従来の「IMA_棚卸管理(管理)」権限に加え、ツバイソIMAシステム管理者でも操作できるよう修正しました。
- 【在庫移動指示】から【一般入出庫】レコードを作成する際、【倉庫作業指示明細】レコードの実績数量が未入力(空欄)のままでも処理が実行され、【一般入出庫明細】レコードの数量が0になってしまう不具合を修正しました。空欄の実績数量を0に変換せず正しく扱うよう是正しています。
- 【一般入出庫】レコードの入出庫実行時に【受払ソース】レコードの「入出庫実行済」フラグが更新されず、入出庫取消ができない不具合を解消しました。