Index
- 概要
- アクセス可能な権限
- 債権債務振替へのアクセス方法
- 事前準備
- 操作の流れ(全体像)
- 債権債務振替
- 振替の取り消し
- 入金消込
- 勘定科目の扱い
- 設例:債権債務振替・入金消込
- よくある質問
- 関連ページへのリンク
概要
この機能でできること
ツバイソERPでは、受取手形・電子記録債権を、売掛金とは別の勘定科目で管理し、入金・決済に応じた消込及び仕訳を行うことができます。ファクタリング(売掛債権の買取等)の場合は振替は行わず、入金消込で売掛金を直接消し込み、差額(手数料等)を任意の勘定で計上します。
- 債権債務振替(振替伝票)で、売掛金から受取手形・電子記録債権等へ振り替え、債権債務の相殺を記録する
- 入金消込で、手形決済・電子記録債権の回収時に該当勘定を消し込み、仕訳を計上する。債権の譲渡(割引・買取)で入金があった場合も入金消込で該当債権を消し込み、入金額と債権額に差額があるときは差額に充てる勘定科目を任意に選択できます(売却損・売却益・支払利息など)。
- 勘定科目マスタで定義した受取手形・電子記録債権の勘定を、取引先マスタ(債権債務マスタ)で取引先ごとに割り当てて残高を管理する
ツバイソPSAとの関係
受取手形・電子記録債権・ファクタリングの登録や「どの請求が手形・電子記録債権・ファクタリングで回収されるか」の管理はツバイソPSAで行い、会計上の計上・振替・消込・仕訳はツバイソERPで行います。
| 項目 | ツバイソPSA | ツバイソERP |
| 債権の登録 | 請求に紐づく受取手形・電子記録債権・ファクタリング(種類・金額・満期日・記録番号・譲渡先など)を登録。 | 受取手形・電子記録債権は振替伝票で計上。ファクタリングは振替せず入金消込で売掛金を消込。 |
| ステータス | 未決済・決済済・不渡りのステータスで回収状況を管理。 | 取引先残高・消込状況で残高を管理。 |
| 消込・仕訳 | 決済済の更新でPSA側の状態を反映。 | 入金消込で消込及び仕訳を実行(仕訳は自動計上)。 |
アクセス可能な権限
債権債務振替にアクセスするには、以下のいずれかの権限が付与されている必要があります。
- 販売管理スタッフ
- 販売管理マネージャ
- 販売管理締マネージャ
債権債務振替へのアクセス方法
ツバイソのメニューから「販売管理」>「債権債務振替」をクリックします。
事前準備
債権債務振替を初めて利用する場合は、以下の事前準備を行います。
- 管理者メニュー>システム機能設定>システム機能設定で、「債権債務振替機能」を有効化します。
- 管理者メニュー>マスタ管理で以下のマスタが登録済みであることを確認してください。 ※マスタがない場合は、ヘルプデスクまでお問い合わせください。
- 勘定科目マスタ
- 電子記録債権
- 通過勘定(振替)
- 売掛金売却損
- 手形売却損
- 債権債務マスタ
- 受取手形
- 電子記録債権
- 販売原因マスタ
- 債権振替(増加)
- 債権振替(減少)
- 購買原因マスタ
- 債務振替(減少)
操作の流れ(全体像)
- PSAで手形・電債等を登録 … ツバイソPSAで、請求に紐づく受取手形・電子記録債権・ファクタリングを「手形・電債等」として登録します。
- ERPで債権を振替・計上 … 売掛金から受取手形・電子記録債権などへ振り替える場合は、債権債務振替(振替伝票)で「通常振替」モードを使い、振替元取引先・部門・振替元の入金予定日・振替先取引先・振替先の入金予定日(手形の満期日)・金額を指定して振替を行います。
- 入金消込 … 手形が期日に入金されたら、入金消込で受取手形を消し込みます。電子記録債権の回収・ファクタリングの入金も、入金消込で該当勘定を消し込むと、仕訳は自動で計上されます。
- PSAでステータスを更新 … 上記処理に合わせて、PSA側で該当する受取手形・電子記録債権・ファクタリングのステータスを「決済済」に更新し、両システムの整合を保ちます。
債権債務振替
ツバイソERPでは、販売・購買の補助元帳と直接連動した振替専用の機能(債権債務振替)を提供しています。受取手形・電子記録債権に関連する次の処理を行います。
- 債権科目の振替: 売掛金から受取手形・電子記録債権などへ、取引先ごと・入金予定日ごとに残高を振り替える。
- 債権債務の相殺: 同一取引先に対する売掛金と買掛金を相殺する。
振替伝票の作成方法
振替伝票は、販売管理>債権債務振替画面の「+」ボタンから作成することができます。
振替伝票のモード選択
振替伝票では、モード選択で実行する処理の種類を選びます。選択に応じて画面の入力項目が最適化されます。
| モード | 説明 |
| 通常振替 | 売掛金から受取手形・電子記録債権などへ振り替える。振替元取引先・振替先取引先(勘定科目は取引先に紐づいて表示される)・入金予定日・金額を指定する。 |
| 債権債務相殺 | 同一取引先の売掛金と買掛金を相殺する。 |
主な入力項目
振替伝票で利用する主な項目は以下のとおりです。モードによって表示される項目が異なります。
通常振替
- 振替日: 振替を行う日付(会計計上日)。YYYY/MM/DD形式で入力します。
- 振替元取引先: 残高を振り替える元の取引先を選択します。取引先と債権債務(勘定科目)がセットになったドロップダウンから選択します(例:「A社 (売掛金)」)。この取引先の補助元帳残高が減少します。
- 入金予定日(振替元): 振替で減少させる売掛金の入金予定日を選択します。振替元取引先を選択すると、その取引先の入金予定日ごとの未消込残高サマリーがドロップダウンに表示されるので、該当する入金予定日を選択してください。この値は、振替で生成される減少明細(赤伝)の入金予定日に設定されます。入金予定の集計で元の売掛金を正しく相殺するために必要です。
- 部門: 振替に使用する部門を選択します。振替元と振替先は同一部門です。振替で生成される増加・減少の両明細にこの部門が設定されます。
- 振替先取引先: 振り替え先の取引先を選択します。振替元取引先と同様に、取引先と債権債務がセットになったドロップダウンから選択します(例:「A社-受取手形 (受取手形)」)。
- 入金予定日(振替先): 振替先の入金予定日です。受取手形の満期日や電子記録債権の決済日を入力します。この値は、振替で生成される増加明細(黒伝)の入金予定日に設定され、キャッシュフロー管理や消込アシストで利用されます。
- 振替金額: 振り替える債権の額面金額。この金額を基に仕訳が作成されます。
- 摘要: 処理内容を記載します。仕訳伝票の摘要欄に転記されます。
債権債務相殺
- 相殺日: 相殺を行う日付(会計計上日)。YYYY/MM/DD形式で入力します。
- 振替元取引先: 残高を振り替える元の取引先を選択します。取引先と債権債務(勘定科目)がセットになったドロップダウンから選択します(例:「A社 (売掛金)」)。この取引先の補助元帳残高が減少します。
- 入金予定日(振替元): 振替で減少させる売掛金の入金予定日を選択します。振替元取引先を選択すると、その取引先の入金予定日ごとの未消込残高サマリーがドロップダウンに表示されるので、該当する入金予定日を選択してください。この値は、振替で生成される減少明細(赤伝)の入金予定日に設定されます。入金予定の集計で元の債権を正しく相殺するために必要です。
- 部門: 振替に使用する部門を選択します。振替元と振替先は同一部門です。振替で生成される増加・減少の両明細にこの部門が設定されます。
- 振替先取引先: 振り替え先の取引先を選択します。振替元取引先と同様に、取引先と債権債務がセットになったドロップダウンから選択します(例:「A社-受取手形 (受取手形)」)。
- 支払予定日: 振替先の支払予定日を選択します。振替先取引先を選択すると、その取引先の支払予定日ごとの未消込残高サマリーがドロップダウンに表示されるので、該当する支払予定日を選択してください。この値は、振替で生成される減少明細(赤伝)の支払予定日に設定されます。支払予定の集計で元の債務を正しく相殺するために必要です。
- 相殺金額: 相殺する金額。この金額を基に仕訳が作成されます。
- 摘要: 処理内容を記載します。仕訳伝票の摘要欄に転記されます。
振替元と振替先の入金予定日について
振替では、減少明細(赤伝)と増加明細(黒伝)で異なる入金予定日が設定されます。
- 減少明細(赤伝): 振替元の入金予定日(例:3月31日)が設定されます。これにより、元の売掛金の入金予定が正しく減額されます。
- 増加明細(黒伝): 振替先の入金予定日(例:4月30日=手形の満期日)が設定されます。これにより、手形決済日の入金予定として正しく管理されます。
この仕組みにより、入金予定表やキャッシュフロー管理で、売掛金の入金予定と手形の決済予定がそれぞれ正しい日付で集計されます。
例: 3月31日入金予定の売掛金100万円を、4月30日満期の受取手形に振り替えた場合
| 明細 | 入金予定日 | 金額 | 効果 |
| 減少明細(赤伝) | 3/31 | ▲100万 | 3/31の入金予定から100万減少 |
| 増加明細(黒伝) | 4/30 | +100万 | 4/30の入金予定に100万追加 |
振替の取り消し
実行済みの振替を取り消す場合は、振替一覧画面から取り消しを行います。
取り消しの操作
振替一覧画面で該当の振替を選択し、取り消しを実行します。取り消しを実行すると、振替で作成された増加明細・減少明細および関連する仕訳がすべて削除され、振替前の状態に戻ります。
取り消しの制約
- 消込済みの明細がある場合は取り消しできません。 振替で作成された売上明細(増加・減少)が既に入金消込されている場合、振替の取り消しはエラーになります。先に入金消込を解除してから、振替の取り消しを行ってください。
- 月次締め済みの期間に属する振替は、月次締めを解除してから取り消してください。
PSA側の対応
ERP側で振替を取り消した場合、PSA側でも対応する手形・電債等レコードを削除してください。両システムの整合を保つため、ERP側の取り消しとPSA側のレコード削除はセットで行います。
入金消込
手形が期日に決済され、銀行口座に入金があった際の処理は、ツバイソERPの標準機能である「入金消込」で行います。
- 受取手形・電子記録債権: 入金消込で、該当の債権区分が設定された取引先を選択して消し込み、入金を反映してください。入金消込を行うと、仕訳が計上されます。処理後、PSA側で該当する手形・電債等のステータスを「決済済」に更新すると、PSAとERPの状況が一致します。
- 手形割引・でんさい割引: 債権の譲渡(割引)と同時に入金される場合は、入金消込で該当の受取手形・電子記録債権を消し込み、入金額を入力します。入金額と債権額の差額(割引料・売却損など)がある場合、差額に充てる勘定科目を任意に選択できます(例:売掛金売却損・手形売却損・売却益・支払利息など)。入金消込を行うと、仕訳が計上されます。
- 売掛金の買取(ファクタリング等): 売掛金を第三者に譲渡(買取)し、手数料を差し引いた金額が入金された場合は、入金消込で売掛金を直接消し込みます。振替は行いません。差額(手数料等)に充てる勘定科目を任意に選択できます(例:売掛金売却損など)。
勘定科目の扱い
ツバイソERPでは、通常の売掛金は売掛金勘定で管理します。受取手形・電子記録債権は、それぞれ受取手形・電子記録債権の勘定で管理し、振替・消込の各処理ではこれらの勘定が使用されます。ファクタリングの場合は振替を行わず、入金消込で売掛金を直接消し込みます。
「どの取引先で、どの勘定科目を使うか」の割り当ては、取引先マスタ(債権債務マスタ)で取引先ごとに設定します。振替・相殺・消込時には、ここで設定した勘定が自動的に使われます。勘定科目そのもの(勘定科目名・コード)の登録は勘定科目マスタで行い、取引先マスタからはその勘定科目を参照する形になります。
設例:債権債務振替・入金消込
債権科目の振替、債権の譲渡(割引・買取)時の入金消込、債権債務の相殺について、利用シーン・ツバイソERPでの操作・仕訳イメージを設例で示します。
設例1. 債権科目の振替(でんさいの発生)
売掛金として計上されていた債権が、取引先により電子記録債権(でんさい)の発生記録が行われたことにより、電子記録債権として管理する場合にこの機能を使用します。
利用シーン
- 取引先により、売掛金決済のための電子記録債権(でんさい)の発生記録が行われた(発生記録通知が届いた)。
前提
| 項目 | 内容 |
| 取引先 | A社 |
| 売掛金発生日 | 2月28日(末締め翌月末払い) |
| 回収対象の売掛金 | 1,000,000円(入金予定日:3月31日) |
| でんさい発生記録日 | 3月25日(発生記録通知を受領) |
| でんさい決済日(満期日) | 4月30日 |
ツバイソERPでの操作
「通常振替」モードを使用します。振替伝票画面で以下を入力します。
- 取引日に「3月25日」(振替実行日)を入力
- 振替元取引先で「A社 (売掛金)」を選択
- 部門を選択
- 振替元の入金予定日のドロップダウンから「3/31 (¥1,000,000)」を選択
- 振替先取引先で「A社-電子記録債権 (電子記録債権)」を選択
- 入金予定日(振替先)に「4月30日」(でんさいの決済日)を入力
- 金額に「1,000,000」を入力
- 「振替実行」をクリック
実行すると、振替元(減少)と振替先(増加)の2明細が生成され、通過勘定(振り替え)を介した仕訳が自動で起票されます。
振替後の入金予定への反映
| 入金予定日 | 変動 | 効果 |
| 3月31日 | ▲1,000,000円 | 元の売掛金の入金予定から減少 |
| 4月30日 | +1,000,000円 | でんさい決済日の入金予定として追加 |
仕訳イメージ(売掛金 100万円 を 電子記録債権 に振り替える場合)
| 販売管理 | 仕訳 | ||||
| 取引先 | 動き | 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
| A社 | 売掛金の減少(赤伝) | 通過勘定(振り替え) | 1,000,000 | 売掛金 | 1,000,000 |
| A社 | 電子記録債権の増加(黒伝) | 電子記録債権 | 1,000,000 | 通過勘定(振り替え) | 1,000,000 |
設例2. 債権の譲渡と入金(割引・買取)
保有している債権を期日前に譲渡(割引・買取)し、資金化する取引は入金消込で処理します。実際の銀行入金は〇〇銀行(割引先)や買取先から振り込まれますが、販売管理における消込の取引先はいずれも債務者であるA社として消し込みを行うことで、A社の債権が減ります。差額(割引料・手数料・売却損など)に充てる勘定科目は任意に選択できます。
パターンA:電子記録債権(でんさい)の割引
でんさいを割り引き、譲渡と同時に入金された場合の処理です。
利用シーン
- 保有している電子記録債権(でんさい)を金融機関で割り引き、即日口座に入金された。
前提
| 項目 | 内容 |
| 取引先 | A社(でんさいの債務者) |
| 保有債権 | 電子記録債権 1,000,000円 |
| 割引実行日 | 4月1日 |
| 通帳の入金額 | 990,000円(割引料 10,000円が差し引かれた) |
ツバイソERPでの操作
「入金消込」画面を使用します。実際の入金は〇〇銀行(割引先)からですが、消込先の取引先はA社を選択します。消込画面で対象の電子記録債権(1,000,000円)を選択し、入金額(990,000円)を入力します。差額 10,000円について、任意の勘定科目(例:割引料・売掛金売却損など)を選択して消込を実行します。これによりA社の電子記録債権が減ります。
アシスト機能を使用する場合の注意 でんさい割引では、割引実行日(例:4月1日)と電子記録債権の決済日(入金予定日)が異なるため、アシスト機能の検索条件をそのまま使うと対象の入金予定候補が表示されません。差額が500円未満の場合は、アシスト画面で「入金予定日を検索条件から外す」と「金額の絞り込み」にチェックを入れると、対象の入金予定候補を表示することができます。今回のケースのように、差額が500円以上ある場合は、アシスト機能を使わず、消込フォーム上の取引先を選択し、金額を入力して消し込んでください。
仕訳イメージ(差額を「売掛金売却損」とした場合。入金は〇〇銀行から、販売管理の取引先はA社で消し込む)
| 販売管理 | 仕訳 | ||||
| 取引先 | 動き | 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
| A社 | 入金と差額計上(入金元:〇〇銀行) | 普通預金 | 990,000 | 電子記録債権 | 1,000,000 |
| 売掛金売却損 | 10,000 | ||||
パターンB:売掛金の買取(リコースなし)
売掛金を第三者に譲渡(買取)し、手数料を差し引いた金額が入金された場合です。リコースなし(償還請求権なし)で企業会計基準第10号の3要件を満たす場合は売却処理(オフバランス)となり、入金消込で売掛金を直接消し込みます(振替は不要)。
利用シーン
- 売掛金を買取先に譲渡し、手数料を差し引いた金額が即日入金された。
前提
| 項目 | 内容 |
| 取引先 | A社(売掛金の債務者) |
| 譲渡債権 | 売掛金 1,000,000円 |
| 手数料 | 50,000円 |
| 入金額 | 950,000円 |
ツバイソERPでの操作
「入金消込」画面を使用します。実際の入金は買取先からですが、消込先の取引先はA社を選択します。消込画面で対象の売掛金(1,000,000円)を選択し、入金額(950,000円)を入力します。差額 50,000円について、任意の勘定科目(例:売掛金売却損)を選択して消込を実行します。これによりA社の売掛金が減ります。
仕訳イメージ(リコースなし・売却処理。差額を「売掛金売却損」とした場合。入金は買取先から、販売管理の取引先はA社で消し込む)
| 販売管理 | 仕訳 | ||||
| 取引先 | 動き | 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
| A社 | 入金と手数料計上(入金元:買取先) | 普通預金 | 950,000 | 売掛金 | 1,000,000 |
| 売掛金売却損 | 50,000 | ||||
設例3. 債権債務の相殺
同じ取引先に対して、「当社が持っている債権(売掛金)」と「当社が支払うべき債務(買掛金)」の両方がある場合に、それらを対当額で相殺する処理です。
利用シーン
- A社に対して売掛金が100万円、買掛金が30万円あるため、差額の70万円だけを入金してもらうことに合意した(30万円分を相殺)。
ツバイソERPでの操作
「債権債務相殺」モードを使用します。振替伝票画面で、対象の取引先と相殺する金額を指定して実行します。実行すると、販売管理(売掛金減少)と購買管理(買掛金減少)のそれぞれに対応する、通過勘定(振り替え)を介した2明細の仕訳が自動で起票されます。
仕訳イメージ(例:売掛金と買掛金を 30万円 相殺する場合)
| 販売管理・購買管理 | 仕訳 | ||||
| 取引先 | 動き | 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
| A社 | 売掛金の減少 | 通過勘定(振り替え) | 300,000 | 売掛金 | 300,000 |
| A社 | 買掛金の減少 | 買掛金 | 300,000 | 通過勘定(振り替え) | 300,000 |
設例4. 半金半手(一部を手形、残りを現金で回収)
売掛金の一部を受取手形で回収し、残りを期日に現金で回収するケースです。
前提
| 項目 | 内容 |
| 取引先 | A社 |
| 売掛金発生日 | 2月28日(末締め翌月末払い) |
| 売掛金 | 5,500,000円(入金予定日:3月31日) |
| 受取手形金額 | 2,750,000円(満期日:4月30日) |
| 現金入金予定 | 2,750,000円(3月31日に入金) |
ツバイソERPでの操作(振替)
「通常振替」モードで、2,750,000円分を受取手形に振り替えます。振替元の入金予定日に「3/31」を選択し、入金予定日(振替先)に「4/30」(手形の満期日)を入力します。
振替によって作成される2つの明細
振替を実行すると、元の売掛金(5,500,000円)の入金予定はそのまま残り、以下の2つの明細が新たに作成されます。
| 明細 | 入金予定日 | 取引先 | 金額 | 内容 |
| ① | 3月31日 | A社(売掛金) | ▲2,750,000円 | 手形化する金額を差し引く減少明細(赤伝) |
| ② | 4月30日 | A社-受取手形 | +2,750,000円 | 受取手形分(手形の満期日) |
振替後の3月31日の入金予定は、元の売掛金(+5,500,000円)と①(▲2,750,000円)の正味で 2,750,000円(現金受取分)となります。4月30日の入金予定は②の 2,750,000円(受取手形分)です。
3月31日の入金消込(現金受取分)
A社から2,750,000円が銀行口座に入金されたら、入金消込で「A社」の売掛金を消し込みます。
- 取引先単位での消し込み: 正味2,750,000円の残高を選択して消し込みを実行します。
- アシスト機能(消し込みのアシスト)を使う場合: 元の売掛金+5,500,000円と①の▲2,750,000円の2明細を両方選択します。2明細の合計(5,500,000 − 2,750,000 = 2,750,000円)が実際の入金額と一致し、消し込みが完了します。
4月30日の入金消込(受取手形分)
受取手形が決済され2,750,000円が入金されたら、入金消込で「A社-受取手形」の受取手形を消し込みます。②の2,750,000円の明細しか残っていないため、取引先単位でもアシスト機能でも②を選択して消し込みを実行します。
よくある質問
振替元の入金予定日は何を選べばよいですか?
振替元取引先を選択すると、その取引先の入金予定日ごとの未消込残高がドロップダウンに表示されます。振り替えたい売掛金に対応する入金予定日を選択してください。この入金予定日は、振替で生成される減少明細(赤伝)に設定され、入金予定表上で元の売掛金の入金予定を正しく減額するために必要です。
振替先の入金予定日には何を入力しますか?
受取手形の場合は手形の満期日を、電子記録債権の場合はでんさいの決済日を入力してください。この日付が振替で生成される増加明細(黒伝)の入金予定日に設定され、キャッシュフロー管理や消込アシストで利用されます。
振替を取り消すにはどうしますか?
振替一覧画面から該当の振替を選択し、取り消しを実行します。消込済みの明細がある場合は取り消しできないため、先に入金消込を解除してください。ERP側で取り消した場合は、PSA側の手形・電債等レコードも削除してください。
売掛金と受取手形・電子記録債権は、ERPではどう違いますか?
売掛金は通常の営業債権を売掛金勘定で管理します。受取手形・電子記録債権は、それぞれ受取手形・電子記録債権の勘定で管理し、入金消込で消込及び仕訳を行います。PSAで受取手形・電子記録債権として登録した請求は、ERPでは振替により種類に応じた勘定で扱います。ファクタリングとして登録した請求は、ERPでは振替せず売掛金のまま、入金消込で売掛金を消し込みます。
PSAとERPの残高が合いません。
PSAで受取手形・電子記録債権・ファクタリングのステータスを「決済済」に更新したタイミングと、ERP側で入金消込を実行したタイミングを合わせてください。また、PSAで登録した受取手形・電子記録債権・ファクタリングに対応する計上・消込がERP側で漏れていないか確認してください。
売掛金・受取手形・電子記録債権などの勘定科目は、取引先ごとにどこで設定しますか?
取引先マスタ(債権債務マスタ)で、取引先ごとに使用する勘定科目を割り当てます。振替・相殺・消込時には、ここで設定した勘定科目が自動的に使用されます。勘定科目そのもの(勘定科目名・コード)の登録は勘定科目マスタで行い、債権債務マスタにその勘定科目を設定することで、取引先マスタに紐づけることが可能です。
※ファクタリングの場合は売掛金を直接消し込むため、ファクタリング専用の勘定は使いません。
関連ページへのリンク
- 【手形・電債等】の使い方(ツバイソPSA)(近日公開予定): ツバイソPSAでの受取手形・電子記録債権・ファクタリングの登録方法、請求への紐づけ、ステータス管理について。PSAとERPは連携して運用するため、あわせて参照してください。
- 勘定科目マスタの使い方: ツバイソERPで勘定科目を設定する方法(該当するヘルプがある場合)
- 入金消込の使い方: ツバイソERPで入金を債権に消し込む方法(該当するヘルプがある場合)