2026年8月1日にバージョン6.1をリリースしました。
リリース内容は以下の通りです。
本リリースの注目機能
- 倉庫作業指示を使わない在庫移動ができるようになりました — 倉庫作業を伴わない拠点で、承認後の出荷実行・受入実行だけで在庫移動を完了できます
- 実棚入力を絞り込めるようになりました — 未入力・差異ありなどの条件で実棚エントリを検索でき、CSVでの取込・出力の導線も整備しました
- 締処理済の期間への遡及入力をブロックします — 赤黒修正にともなう月次の再計算が自動化され、あわせて締処理済の期間・未来日への計上をエラーとして防ぎます
- ロット別移動平均法が在庫操作全体で使えるようになりました — ロット単位の原価が在庫移動・棚卸・資材出庫などに一貫して適用されます
対応が必要なお客様
以下は、これまでできていた操作ができなくなる変更です。運用の見直しをお願いします。
- 権限による実行範囲が変わります — 「IMA_在庫管理オプション(倉庫作業)」の権限をお持ちの方は、在庫操作ロックと月次在庫サマリー作成を実行できなくなります。これらの操作を行っている方には、別途権限の割当が必要です
- 在庫明細がないロケーションからの出庫ができなくなります — これまでは在庫不足のチェックをすり抜けて出庫が完了していましたが、今回からエラーで停止します。在庫明細が存在しない状態での出庫を運用に組み込んでいる場合は見直してください
- 一覧画面からの直接作成ができなくなります — 【品目在庫情報】【一般入出庫明細】【在庫移動指示明細】のリストビューから「新規」ボタンを除去しました。これらは専用画面から登録してください
- 滞留在庫スナップショットの保持期間の初期値が変わります — 24ヶ月から1ヶ月に短縮しました。長期の履歴を参照している場合は、設定値を確認してください
新機能
入出庫
- 倉庫作業指示を使わない在庫移動 — 倉庫作業を伴わない拠点でも、簡便に在庫移動を運用できるようになりました。承認後の「出荷実行」で出庫、「受入実行」で入庫の一般入出庫を直接計上し、倉庫作業指示を作成せずに在庫移動を完了できます。カスタム設定「倉庫作業指示機能の使用有無」がOFFの場合に、この経路が適用されます。あわせて、出荷・受入の重複実行を防止します。
棚卸
- 実棚エントリ一括入力の検索・フィルタとCSV導線 — 大量の実棚データを効率的に絞り込み、入力・取込できるようになりました。【棚卸管理】の実棚エントリ一括入力画面で、未入力・差異あり・棚番・品目名などによる検索とフィルタリングができます。あわせて、照合キーの自動生成、標準レポート、データインポートウィザードへのリンク、手順ガイドといったCSVの取込・出力の導線を整備しました。
在庫評価・原価
- 受注全体の原価・利益額の集計 — 受注全体の採算性を画面上で確認できるようになりました。承認プロセスの条件に利益額を使うこともできます。【受注】に「受注売上原価合計(移動平均原価ベース)」と「受注利益額合計(移動平均原価ベース)」を追加し、【受注明細】の移動平均原価にもとづいて自動集計します。明細を変更すると非同期処理で最新の値に更新されます。
機能改善
会計・締め
- 異月の赤黒修正の再計算と、締処理済の期間の保護 — 赤黒伝票を異なる月で作成した場合の再計算を自動化し、締処理済の期間の在庫データ・原価データの誤変更を防げるようになりました。【受払履歴】の赤黒修正にともなって【月次在庫サマリー】が連鎖して再計算されます。あわせて、締処理済の期間への遡及入力、未来日の入力、締処理済の期間の入出庫取消をエラーとしてブロックします。これまで手作業で行っていた再計算が不要になります。
- 月次集計の期間帰属をJST基準に統一 — 月初の取引が前月に集計される事象を解消しました。【月次在庫サマリー】の月次集計と仕訳計上日の判定を、組織のタイムゾーン(JST)基準に統一しています。従来はGMT基準で判定していたため、月初0時から9時までの取引が前月に帰属することがありました。業務上の日付どおりの期間帰属になります。
在庫評価・原価
- ロット別移動平均法の在庫操作全体への適用 — ロット別移動平均法を設定した品目で、正確な在庫評価ができるようになりました。【商品・サービス】の「在庫評価方法」に「ロット別移動平均法」を設定した品目について、在庫移動・棚卸・資材出庫・滞留在庫スナップショット・倉庫別月次サマリーなどの原価計算をロット単位の単価に統一しました。従来の品目単位の単価適用による金額の不一致が解消します。あわせて、ロットを指定しない資材出庫をブロックするチェックを追加しました。
性能・安定性
- 在庫残高の再計算の全面的な見直し — 大量の入出庫を処理する際の安定性が向上しました。同一品目に対する並列処理でのエラーが大幅に減少します。【棚別在庫明細】【倉庫別在庫明細】の残高再計算を非同期化し、在庫明細からの集計方式に見直しました。あわせて、再計算時のロック範囲を必要な範囲に限定し、一時的な競合が起きた場合は自動でリトライします。また【在庫明細】に一意制約を設け、非同期処理での重複作成を防止します。
製造連携
- 製造実績から倉庫作業の状況を確認 — 【製造実績】に紐づく入出庫の作業ステータス・担当者・実績数量を、画面を移動せずに確認できるようになりました。【製造実績】の詳細画面に「倉庫作業指示」「倉庫作業指示明細」の関連リストを追加しています。データの整合性を保つため、関連リストからの新規作成などは制限しています。
- 製造実績の項目一覧の整理 — 【製造実績】で使用していない「受払履歴」項目を画面から除外し、項目一覧を整理しました。ページレイアウトと権限セットからも除外しています。レポートやデータ出力でこの項目を参照している場合は、参照先の見直しをお願いします。
権限・設定
- 滞留在庫スナップショットの保持期間の初期値変更 — 不要なデータストレージの増加を防ぐため、カスタム設定の滞留在庫スナップショットの保持期間の初期値を24ヶ月から1ヶ月へ変更しました。日次のスナップショットは最新断面の可視化とアラートを目的としており、履歴の参照は月次のデータが担うためです。
- 一覧画面からの直接作成の停止 — 不整合なデータの作成を防ぐため、【品目在庫情報】【一般入出庫明細】【在庫移動指示明細】のリストビューから「新規」ボタンを除去しました。これらは在庫計算で生成される残高や、伝票の中で入力する明細であり、一覧からの直接作成は想定していません。専用の画面から登録してください。
不具合修正
入出庫
- 在庫明細がないロケーションからの出庫 — 【納品明細】からの出庫実行時に、対象のロケーションに【在庫明細】が存在しない場合、在庫不足のチェックをすり抜けて処理が完了してしまう不具合を修正しました。今後は、【在庫明細】が存在しないロケーションからの出庫時にエラーメッセージを表示して処理を停止します。
- 引当済の出庫を取り消すと引当在庫数がマイナスになる — 【資材明細】【納品明細】で引当済の出庫を取り消した際に、【品目在庫情報】の引当在庫数が二重に減算され、マイナスの値になる不具合を修正しました。出庫取消で作成される【受払履歴】は「実移動の取消」の1件のみとなり、引当在庫数は取消前の値のまま変わりません。あわせて、同じ明細で引当・出庫実行・出庫取消を繰り返した際に、2回目以降の引当が実行されない事象も解消します。引当を経由しない直接の出庫は対象外です。
- 受払ソース取消後に実行済が解除されない — 【一般入出庫】で、受払ソースの入出庫取消を行ったあとも親の「入出庫実行済」がONのまま残り、状態と表示が一致しない不具合を修正しました。受払ソースの取消に連動して、一般入出庫側の実行済も解除されます。取消後の再実行が正しく行えるようになります。
倉庫作業
- 倉庫作業指示の一括完了時のエラー — 【倉庫作業指示】で、複数のレコードを一括で完了にする際に、在庫移動の出荷・受入や製造実績からの入庫の対象件数が多いとエラーになる問題を解消しました。多数の作業指示をまとめて完了しても安定して処理できます。
- 倉庫作業指示明細の数量と単位の不一致 — 【倉庫作業指示明細】で、指示数量に元の数量ではなく基準単位へ換算した数量が設定され、単位名と数量が一致しない不具合を修正しました(例: 3ダースが「36ダース」と表示される)。
- 倉庫作業指示が作成されない場合にステータスが進まない — 【納品】などで「倉庫作業指示作成」にチェックを入れても、明細がすべて倉庫・棚の管理対象外で倉庫作業指示が作成されない場合に、ステータスが「ピッキング指示済」のまま進まなくなる不具合を修正しました。倉庫作業指示が作成されない場合は「ピッキングスキップ」へ更新され、結果メッセージも実態に合った内容が表示されます。
販売・購買連携
- 受注承認時のエラー — 【受注】で、明細数が多く自動引当ルールが有効な場合に、承認時にシステムエラーになる問題を解消しました。在庫残高の計算とロケーションの自動セットの処理をまとめて行う方式に見直し、明細数が多くてもエラーなく承認できます。
- 要発注一覧が表示できない — 要発注一覧画面で、発注点を設定した品目が約100件を超えると必ずシステムエラーになり画面が表示できなくなる問題を解消しました。品目の在庫予定をまとめて取得する方式に見直し、品目数が多くても正常に一覧を表示できます。
製造連携
- 資材明細のロケーションが自動設定されない — 【資材明細】で、カスタム設定の「ロケーション自動セット機能」がONの状態でも、レコード作成時にロケーション情報が自動設定されない不具合を修正しました。
- 資材明細の計上日が更新されない — 【資材明細】の計上日について、2つの不具合を修正しました。【受払履歴】の赤黒修正を行っても計上日が修正前の日付のまま残る事象と、出庫実行時に計上日が設定されず空欄になる事象です。赤黒修正後は訂正後の受払日時の日付が、出庫実行時は実行日が、それぞれ計上日に反映されます。
- 制作指図の一括更新時の結果メッセージ — 【制作指図】で、複数のレコードの「倉庫作業指示作成」項目を同時に一括更新した際に、倉庫作業指示の作成結果メッセージがすべての制作指図へ同じ内容で設定される不具合を修正しました。
品目・ロット
- 複製した商品・サービスの既定ロット名 — 【品目在庫情報】で、【商品・サービス】を複製して名称を変更した際に既定のロット名が更新されず、出庫時などに別のロットのように表示される不具合を修正しました。品目在庫情報の名称変更に連動して、既定のロット名も同期して更新されます。
権限・設定
- 権限による表示・実行範囲の是正 — IMAの権限セットと権限セットグループを見直し、次の事象を解消しました。
- 【制作指図】の「倉庫作業指示」関連リストと「倉庫作業指示作成結果」項目が表示されない
- 倉庫リーダーの権限で、棚入れの倉庫作業ステータスが【検収】へ伝わらない
- 「IMA_在庫管理オプション(倉庫作業)」の権限で、在庫操作ロックと月次在庫サマリー作成が実行できてしまう
※3点目は実行範囲が狭くなる変更です。「対応が必要なお客様」もあわせて確認してください。