はじめに
物販など取引先別に頻度高く反復取引する場合の受注の作成方法を説明します。
ツバイソPSAは、【案件】を作成し、案件という損益管理単位で受発注を含む売上プロセス、調達プロセス、制作プロセスを統合管理、損益管理できることが特徴ですが、少額の物販など、案件という管理単位が不要な事業においては、都度案件を作成して受注を行うのは煩雑です。
このような事業向けに、ユーザが個々の取引を行う都度、案件を作成したり選択することはせず、システムが自動的に取引先ごと期間ごとに案件として損益管理する機能(取引先別継続案件)を使うことで、大量の受発注を管理することができます。
また、受発注の中でのフェーズ管理を行わない、シンプルなUIのアプリケーションも使用することができます。
ツバイソPSAは、人間が行うべき判断(承認)、進捗管理以外のほとんどの作業は自動で行うことができます。
まずは佐藤藤吉さんとして代理ログインし、以下を具体的に見ていきましょう。
アプリケーションの変更
右上のアプリケーションランチャーからツバイソPSA(シンプル)を選択してください。「シンプル」で検索すると見つけられると思います。
フェーズの変更が必要ない、一画面のシンプルな受注、発注画面で操作することができます。
以下は、受注発注品(商品・サービスマスタの設定に従って、受注後、自動的に発注データを作成する機能)による操作動画です。
受注の作成
早速受注レコードを作成しましょう。
画面左下の「受注作成」を押してください。
すると、ポップアップで受注作成画面が開きます。
担当者は自動設定されるので、得意先(必須項目)を設定して、受注を作成ボタンを押してください。
初回のみ取引先別継続案件を作成するための画面に遷移します。
日付は自動設定されます。必要があれば修正し、次へを押すと受注レコードが作成されます。
受注作成のポップアップ画面の下に受注レコードが作成されていることがわかります。受注レコードには取引先に関する情報など基本的な情報が設定された状態で作成されます。
続けて受注レコードを連続作成することもできます。
取引先別継続案件を作成した同じ取引先については、2回目以降はワンクリックで受注レコードを連続作成できます。
受注作成のポップアップ画面を閉じて、再度、受注作成ボタンから開いてみましょう。
前回の受注の値が入った状態で開くため、同様の受注登録を簡単に行うことができます。
取引先別継続案件
取引先別継続案件とは
取引先別継続案件とは、取引先別に一定期間共通利用する案件をいいます。
自動作成することができるため、受発注のオペレーションを行うユーザは案件を意識する必要はありません。
一方、マネジメント側としては、取引先別継続案件を集計することで、取引先別に四半期、半期、年度で損益を集計、分析することができるようになります。
受注と発注が1対1で対応している場合は従来の販売管理システムでも損益把握することができますが、受注と発注が1対Nで対応している場合や個々の受注に紐付けられない間接コストや営業コストを集計することはできません。
ツバイソPSAは自動作成された案件を損益管理単位として集計、分析することが可能となります。
取引先から取引先別継続案件を作成する方法
取引先別継続案件は上で見たように、受注を初めて作成するときにも自動作成することができますが、取引先から作成することもできます。
取引先の笹塚カフェを開いて見ましょう。先ほどの受注レコードから移動することもできます。
詳細タブを開いて、「ツバイソPSA取引先別継続案件情報」セクションに移動しましょう。
先ほどの受注作成時に設定した内容を確認することができます。
「案件自動更新」にチェックがついているため、一年ごとに案件を自動作成する設定になっています。
「取引先別継続案件を作成」をチェックすると取引先別継続案件を作成することができます。
取引先のリストビューから複数の取引先別継続案件を一括作成することもできます。
ツバイソPSAを導入時に既存の取引先の取引先別継続案件をまとめて作成したい場合に便利です。
案件開始日と案件終了日を設定し、取引先別継続案件を作成にチェックを入れます。
取引先別継続案件によって作成される案件名は、「笹塚カフェ-SASACAFE-20221201-20231130」のように命名されます。標準の命名規則は以下のとおりです。
取引先名-取引先コード-案件開始日-案件終了日