2026年10月30日にバージョン7.0をリリースしました。
リリース内容は以下の通りです。
本リリースの注目機能
今回のリリースで特にお伝えしたい変更です。詳細は本文の該当箇所をご覧ください。
- 【一般入出庫】で、承認が必要な取引は、部門の承認を経てから入出庫の実行ができるようになりました(新機能 > 入出庫)
- 資材明細エディタで、倉庫・棚・ロットの設定と引当・出庫を行えるようになりました(新機能 > 製造連携)
- 【資材明細】の出庫から、材料費の【財務記録】を毎日自動で作成できるようになりました(新機能 > 会計・締め)
- 売上原価仕訳で、出庫した時点の評価額を売上原価として計上します(機能改善 > 会計・締め)
- 【受払履歴】の「受払日時」に、各伝票の業務日付を記録します(機能改善 > 在庫評価・原価)
バージョンアップ前にご確認ください
バージョンアップにともなって運用に影響する変更です。影響の大きい順に記載しています。
作業をお願いする変更
- 一般入出庫の承認を使うには、承認プロセスの設定が必要です — 【一般入出庫】に部門の承認を追加しました。承認の対象は、「承認要否」をオンにした【理由コード】を使う一般入出庫です。承認を使う場合は、事前に承認プロセスを設定し、承認する部門に承認権者を設定してください。承認申請では、見出しの部門(空の場合は申請者の所属部門)の承認権者を次の承認者に設定し、承認権者が見つからない場合は申請できません。
- 在庫移動指示の出荷には、承認プロセスの設定が必要です — 【在庫移動指示】の出荷は、新しく追加した「承認ステータス」が「承認済」のときだけ実行できます。「承認ステータス」は承認プロセスでだけ更新されるため、承認プロセスを経ないと出荷できません。事前に承認プロセスを設定し、在庫移動指示の「部門」(既定は申請者の所属部門)に承認権者を設定してください。承認権者がいない部門では申請できません。
- 独自に追加した理由コードには「対象取引区分」の設定が必要です — 「一般入出庫明細で利用可」がオンの【理由コード】は「対象取引区分」が必須になり、未設定のままでは保存できず、一般入出庫明細の候補にも表示されません。標準の理由コードには、バージョンアップ時に設定します。独自に追加した理由コードには、対象の取引区分を設定してください。
- 無効の明細を含む一般入出庫の財務記録・赤黒伝票を確認してください — これまで、無効の明細を含む【一般入出庫】では、無効の明細からも【財務記録明細】が作られ、赤黒修正では無効の明細が赤伝票に複写されていました。作成済みのデータは自動では直らないため、該当するものがある場合は個別に修正してください。
できなくなる操作
- 一般入出庫で、在庫を超える出庫や、数量・理由コードが空の明細を含む伝票は実行できなくなります — 入出庫実行時に、同じ品目・倉庫・棚・ロットの出庫数量の合計が利用可能数(引当済の数量を除いた在庫)を上回る場合と、数量または理由コードが空の明細がある場合は、伝票全体をエラーで止めます。これまではマイナス在庫になったり、数量が空の明細を飛ばして実行されたりしていました。実行前に在庫と明細の入力を確認してください。
- 標準の理由コード4件は、一般入出庫明細で選べなくなります — 「顧客返品(売上返品の受入)」「仕入先返品(仕入返品の出庫)」「検収承認取消に伴う訂正出庫」「納品承認取消に伴う訂正入庫」の【理由コード】は、一般入出庫明細では使わないため、「一般入出庫明細で利用可」をオフにしました。
- 承認済の一般入出庫・在庫移動指示の明細を編集できなくなります — 「ツバイソロック(承認)」中の【一般入出庫】【在庫移動指示】では、システム管理者を含めて明細の追加・削除・編集と入出庫取消ができなくなります。訂正は赤黒伝票で行うか、ツバイソロックを解除してから編集してください。
- 出庫済・倉庫作業指示済の資材明細は、変更や無効化ができなくなります — 【資材明細】で、出庫実行済の明細は数量・品目・単位・予定投入日・倉庫・棚・ロットを、倉庫作業指示が出ている明細は数量・品目・単位・倉庫・棚・ロットを変更できません。引当が残っている明細と出庫実行済の明細は無効にできず、スキップ以外の【倉庫作業指示明細】がある明細はキャンセルできません。出庫済の明細は出庫の訂正か赤黒修正で、倉庫作業指示が出ている明細は【倉庫作業指示明細】をスキップにしてから直してください。
- 資材明細の必要数量にマイナスを直接入力できなくなります — 資材を在庫へ戻すときは、【資材明細】の「出庫の訂正」にチェックを入れて訂正行を作成してください。
- ロット別移動平均法の品目は、資材明細にロットを設定しないと保存できなくなります — これまでは【制作指図】のロットで代用できていました。ロット別移動平均法の品目の【資材明細】には、ロットを設定してください。
- 完了した倉庫作業指示を変更できなくなります — 【倉庫作業指示】が完了になるとツバイソロック(承認)が自動で適用され、【倉庫作業指示】【倉庫作業指示明細】を変更できなくなります。完了後に修正する場合は、ツバイソロックを解除してください。
- 自動で作成される明細を、関連リストから直接作成できなくなります — 【受払ソース】【受払履歴】などの関連リストから「新規」ボタンを除去しました。これらの明細は、親の画面の操作や明細エディタから登録してください。
- 入出庫実行済の明細が残っている検収・納品は、見出しを無効にできなくなります — 【検収】【納品】で、配下に入出庫実行済の明細が残っている場合は見出しを無効にできません。先に入出庫取消を行ってください。
挙動・既定値が変わる変更
- 受払日時が、処理した日時から各伝票の業務日付に変わります — 【受払履歴】の「受払日時」に納品日・検収日などの業務日付を記録し、月次の集計と締処理済の期間のチェックもこの日付で行います。受払日時で集計しているレポートがある場合は、結果を確認してください。
- 売上原価を、出庫した時点の評価額で計上します — 売上原価仕訳の金額を、締め処理の時点の商品マスタの移動平均単価ではなく、出庫時に確定した金額から求めます。
- 資材の出庫を、出庫実行した時点の単価で評価します — これまでは【資材明細】を登録した時点の移動平均単価で評価していました。出庫実行した時点の移動平均単価で評価するため、登録から出庫までの間に単価が変わると、資材の原価も変わります。
- 月次在庫サマリーの作成で、品目の移動平均単価を書き換えなくなります — これまでは【品目在庫情報】の移動平均単価が【受払履歴】とずれていると、作成時に書き換えてChatterでお知らせしていました。今後は書き換えず、受払を登録したときの値を正とします。
- 一般入出庫に部門がある場合、作成する財務記録の「担当者」が空欄になります — 一般入出庫に部門が設定されている場合、「部門」「部門(会計)」は一般入出庫の部門になり、操作した人の部門で上書きされなくなります。このとき「担当者」は空欄になります。【財務記録】の画面で担当者を入力すると、「部門」「部門(会計)」はその担当者の部門に変わります。
新機能
入出庫
- 一般入出庫の承認 — 「承認要否」をオンにした【理由コード】を使う【一般入出庫】は、部門の承認を経てから入出庫の実行ができるようになりました。見出しの「部門」の承認権者を次の承認者に自動で設定し、部門が空の場合は申請者の所属部門を入れます。申請者自身が承認権者の場合は、上位部門の承認権者へ回ります。申請時に価格・倉庫・棚・数量・在庫の不足を事前にチェックし、最終承認で入出庫実行まで進みます。承認後も、財務記録の作成と赤黒修正は行えます。
- 一般入出庫の明細単位の取消と逆仕訳 — 【一般入出庫】で、明細1行ずつ入出庫を取り消せるようになりました。【財務記録】を作成済みの一般入出庫を取り消すと、借方・貸方を入れ替えた逆仕訳を自動で作成し、元の記録は残します。逆仕訳には、取り消した明細の分だけを、部門・セグメントや独自に追加した項目も含めて引き継ぎます。財務記録を作成済みの伝票は取消後に再実行できないため、修正する場合は複写で新しい一般入出庫を作成してください。
- 在庫移動指示の承認 — 【在庫移動指示】を、部門の承認権者による標準の承認プロセスで承認できるようになりました。見出しの「部門」(既定は申請者の所属部門)の承認権者を次の承認者に自動で設定し、申請者本人が承認権者の場合は上位部門の承認権者へ回します。承認の状態は「承認ステータス」、物の動きは「ステータス」で管理し、承認済のときだけ出荷を実行できます。これに合わせて「ステータス」の選択肢から「承認待ち」「承認済」「却下」を外し、「下書き」の表示名を「出荷準備中」に変えました。
倉庫作業
- 倉庫作業指示明細の作業完了をPCでも — 【倉庫作業指示明細】の作業完了を、PCでもモバイルと同じ画面で行えるようになりました。ピッキング・製造品入庫・在庫廃棄・在庫移動の出庫と受入・資材ピッキングの作業で、「作業完了」ボタンからバーコード照合、実績数量の入力、作業済の順に進めます。照合できない現物は目視確認で進められ、確認者と日時が記録されます。在庫廃棄作業と資材ピッキング作業でも、実績数量の入力が必須になりました。
製造連携
- 資材明細エディタでの倉庫・棚・ロットの設定と引当・出庫 — 【資材明細】の明細エディタから、在庫の割り当てと引当・出庫を行えるようになりました。1行の編集では、倉庫・棚・ロット、ロケーション自動セット、引当実行、出庫実行、出庫の訂正を扱え、在庫数と利用可能数も確認できます。一括設定では、選んだ明細へ倉庫・棚やロットをまとめて設定できます。倉庫・棚・ロットは未入力のまま保存でき(ロット別移動平均法の品目のロットを除く)、引当・出庫を実行するまでに入力すれば足ります。
- 資材明細の引当取消 — 【資材明細】で、引当済の在庫を明細ごとに解放できるようになりました。「引当取消」にチェックを入れて保存すると引当が解放され、投入ステータスが「投入待ち」に戻ります。投入ステータスを「キャンセル」にしたときも、残っている引当を自動で解放します。あわせて、引当が残っている明細と出庫実行済の明細は無効にできなくなりました。
- 製造実績・資材明細の赤黒修正 — 入庫済の【製造実績】と出庫済の【資材明細】を、訂正の履歴を残したまま修正できるようになりました。赤黒修正を実行すると、元の実績を打ち消す赤伝票と、正しい値を入力するための黒伝票を作成します。赤伝票の分は【受払履歴】に自動で反映され、【月次在庫サマリー】も再集計されます。黒伝票は内容を確認してから入庫・出庫を実行してください。未来日と締処理済の期間の日付は指定できません。
- 制作指図の開始承認前の在庫操作制限 — 制作指図の開始承認が済むまで、資材の引当や出庫を止められるようになりました。カスタム設定「制作指図開始承認前の在庫操作制限」をオンにすると、開始承認が「承認済」でない【制作指図】の【資材明細】で、引当実行・出庫実行と資材ピッキングの倉庫作業指示の作成ができなくなります。自動引当は開始承認の完了後に実行します。初期値はオフのため、設定を変えない限り動作は変わりません。
会計・締め
- 資材投入の財務記録の自動作成 — 資材の出庫にもとづく材料費の仕訳を、毎日自動で作成できるようになりました。【資材明細】の出庫から、借方を材料費、貸方を棚卸資産とする【財務記録】を、制作指図と計上日ごとに作成します。計上できない行には「資材投入の財務記録の保留理由」を表示し、レポート「資材投入の未計上残」で確認できます。カスタム設定「資材投入の財務記録を有効にする」「資材投入の財務記録の適用開始計上日」を設定し、ツール画面の資材投入の財務記録バッチタブからスケジュールを登録すると利用できます。在庫品原価計算方法が売上原価対立法の場合が対象です。
性能・安定性
- 失敗した在庫残高の再計算の自動再実行 — 【棚別在庫明細】【倉庫別在庫明細】の残高の再計算が一時的な競合などで失敗しても、自動で再実行して正しい残高に戻せるようになりました。失敗した処理を失敗ジョブに記録し、間隔を少しずつ延ばしながら最大5回まで再実行します(再実行の時期は30分ごとに確認します)。上限に達した場合は、Salesforceの「Apex例外メール」に登録した宛先へメールでお知らせします。自動の再実行を使うには、システム管理者が失敗ジョブの一覧の「自動再投入スケジュールの登録」ボタンからスケジュールを登録してください。
- 日次残高検算 — 在庫数や在庫金額のずれに、日々の運用の中で気づけるようになりました。【受払履歴】から再計算した値と、【品目在庫情報】【在庫明細】【ロット】の手持在庫数・手持在庫金額・ロット在庫金額を毎日突き合わせ、ずれを日次残高検算ログに記録してメールでお知らせします。値の自動補正は行いません。利用するには、システム管理者がツール画面の日次残高検算バッチタブからスケジュールを登録してください。
権限・設定
- IMAのカスタム設定画面 — IMAの設定を、Salesforceの設定画面を開かずに、業務ごとのタブで確認・変更できるようになりました。ツバイソIMAのアプリにツバイソIMAカスタム設定タブを追加し、マスタ・在庫入出庫・移動・棚卸など業務メニューに合わせて設定項目を分類して表示します。決められた値以外を入力した場合は、保存時にエラーでお知らせします。タブは、権限セット「ツバイソIMAシステム管理者」を割り当てたユーザーに表示されます。
機能改善
入出庫
- 一般入出庫の入出庫実行を伝票単位で検証 — 【一般入出庫】の入出庫実行で、問題のある明細をまとめて確認できるようになりました。明細を一括で検証し、1件でもエラーがあれば伝票全体を実行せず、エラーになった明細名と理由をすべて表示します。あわせて、検収・納品と同じく出庫時の在庫不足をチェックし、同じ品目・倉庫・棚・ロットの出庫数量の合計が利用可能数(引当済の数量を除いた在庫)を上回る場合は実行を止めます。数量または理由コードが空の明細もエラーになります。
- 一般入出庫明細の理由コードを取引区分で絞り込み — 【一般入出庫明細】の入力で、見出しの「取引区分」に合った理由コードだけが候補に表示され、選び間違いを防げるようになりました。【理由コード】に「対象取引区分」を追加し、「一般入出庫明細で利用可」の理由コードでは入力が必須になります。標準の理由コードには設定済みです。行を追加すると、直前の行の理由コードを引き継ぎます。あわせて、品目振替用の【理由コード】と【会計ルール】を追加しました。
- 一般入出庫の見出しの無効化 — 【一般入出庫】で、配下の明細をすべて取り消していれば、入出庫実行済だった伝票でも見出しを無効にできるようになりました。見出しを無効にすると、明細と【受払ソース】も連動して無効になります(有効に戻す場合も同様です)。【財務記録】を作成済みの一般入出庫は無効にできないため、修正する場合は複写で新しい伝票を作成してください。
- 承認済の伝票の明細の保護 — 承認後の伝票を、明細まで保護できるようになりました。「ツバイソロック(承認)」中の【一般入出庫】では、明細の追加・削除・入出庫取消と、数量・ロット・入出庫金額・倉庫・棚などの編集を止めます。【在庫移動指示】でも、明細の作成・変更・削除を止めます(出荷実行・受入実行は行えます)。訂正は赤黒伝票で行ってください。ツバイソロックをカスタム設定で無効にしている場合は制限しません。
- 取消済みの一般入出庫に赤黒修正を実行したときのメッセージ — 赤黒修正ができない理由と、次に取る操作が分かるようになりました。【一般入出庫】で、入出庫実行後に取り消した伝票に赤黒修正を実行すると、「取消済みの伝票は赤黒修正できません。複写で新しい伝票を起こしてください。」と表示します。赤黒修正ができる条件に変更はありません。
- 在庫移動中の在庫の計上 — 在庫移動の輸送中も、会社全体の在庫数量と在庫金額が減らなくなりました。出荷時に在庫移動中の【倉庫】への入庫を、受入時にそこからの出庫を自動で作成し、輸送中の在庫を在庫移動中の倉庫の残高として確認できます。ロット別移動平均法の品目も、出荷時に確定した金額で計上するため、ロットと品目の在庫金額は変わりません。【月次在庫サマリー】の月間の入出庫数・金額には、在庫移動中の受払を含めません。
- 在庫移動の一般入出庫は在庫移動指示から作成 — 在庫移動の金額が在庫移動中の倉庫に残る事態を防げるようになりました。取引区分が「在庫移動出庫」「在庫移動入庫」の【一般入出庫】は、【在庫移動指示】の出荷実行・受入実行、倉庫作業指示の完了、在庫移動の【一般入出庫】の赤黒修正からだけ作成できます。編集画面・データインポート・複写での作成と、取引区分を在庫移動へ変更する操作はエラーになります。
- 在庫移動だけ倉庫作業指示を使わない設定 — 倉庫作業指示を使う会社でも、【在庫移動指示】は倉庫作業指示を作らずに、出荷実行・受入実行だけで完了できるようになりました。カスタム設定「在庫移動で倉庫作業指示を使用」を追加しています。初期値はオンで、これまでの動作は変わりません。オフにすると、「倉庫作業指示機能の使用有無」がオンでも、在庫移動では倉庫作業指示を作らずに入出庫を計上します。
倉庫作業
- 完了した倉庫作業指示の自動ロック — 完了後の倉庫作業指示の書き換えを防ぎ、在庫数と作業実績の整合を保てるようになりました。【倉庫作業指示】が完了(成功・一部差異あり・全量差異あり)になると、ツバイソロック(承認)を自動で適用し、【倉庫作業指示】【倉庫作業指示明細】を変更できなくなります。ステータス、手動調整要否、明細の作業日時はロック後も変更できます。カスタム設定「【倉庫作業指示】のツバイソロック機能(1)の使用」で無効にできます(初期値は有効)。
製造連携
- 資材明細の変更に受払予定と引当が追随 — 【資材明細】の数量や品目、ロケーションを変更したときに、在庫の予定と引当が自動で最新の内容に揃うようになりました。必要数量・「商品・サービス」・単位・予定投入日・倉庫・棚・ロットを変更すると、【受払ソース】の受払予定を更新します。予定投入日以外を変更すると、引当済の行は引当を外して投入待ちに戻し、【自動引当ルール】に合えば引き当て直します。出庫実行済の行ではこれらの項目を、倉庫作業指示が出ている行では予定投入日以外の項目を変更できません。
- 資材の出庫の訂正 — 資材の出庫を取り消す・返却する操作を、元の出庫の記録を残したまま行えるようになりました。【資材明細】の「出庫取消」を「出庫の訂正」に改め、チェックして保存すると、必要数量がマイナスの訂正行をシステムが作成します。訂正行は投入待ちで作成され、訂正行を出庫実行すると在庫と金額が戻ります。「訂正数量」(小数第4位まで)を入力するとその数量だけ、空のままなら全量を戻します。戻す金額は元の出庫金額から按分し、倉庫・棚・ロットは元の出庫と同じ場所へ戻します。必要数量にマイナスを直接入力することはできなくなりました。
- 資材明細の単価・金額と、出庫時点の単価による評価 — 資材の出庫を、出庫実行した時点の移動平均単価で評価するようになりました(【納品明細】と同じ扱いです)。あわせて、【資材明細】に「単価」「金額」などを自動で設定し、出庫実行後は実際に出庫した単価に入れ直すため、金額は在庫の受払金額と一致します。在庫が動いた時点で「投入日(原価計上日)」が空の場合は、受払日時の日付を設定します。
- 資材の出庫元とロット単価を資材明細の値で決定 — 資材の出庫元と原価の計算を、【資材明細】の倉庫・棚・ロットだけで決めるようになりました。完成品の保管場所を表す【制作指図】の倉庫・棚・ロットは使いません。完成品のロットの単価で返却金額が計算される事象や、資材ピッキングの【倉庫作業指示】に資材の出庫元ではない場所が表示される事象が解消します。ロット別移動平均法の品目では、【資材明細】にロットを設定しないと保存できません。
- 資材明細の数量の基準単位への換算 — 【資材明細】で代替単位を指定した場合も、在庫の予定・引当・ロケーションの判定を基準単位で正しく行えるようになりました。代替単位で入力した必要数量を基準単位へ換算し、【受払ソース】の受払予定数量・受払予定金額と引当数に設定します。ロケーション自動セットも換算後の数量で在庫を判定します。
- 資材明細の自動引当の対象 — 投入済やキャンセルの資材明細が、自動引当で意図せず更新されなくなりました。投入ステータスが「投入済」「キャンセル」の【資材明細】と、無効にした【資材明細】を、【自動引当ルール】の評価対象から外しました。また、キャンセルした【資材明細】の投入ステータスが「投入待ち」へ戻らないようにしました。
- 資材明細で引当エラーの内容を確認 — 【資材明細】の画面で、引当が失敗した原因を直接確認できるようになりました。「在庫操作」セクションに「引当実行失敗結果」を追加し、【受払ソース】に記録された引当のエラーメッセージを表示します。【納品明細】と同じ表示です。
- 資材明細の「計上日」を「投入日(原価計上日)」へ名称変更 — 【資材明細】の日付が、原価計上の基準日であることを画面上で判別しやすくなりました。「計上日」の項目名を「投入日(原価計上日)」へ変更し、ヘルプテキストを見直しました。出庫実行前に入力し、未入力のまま出庫実行した場合は実行日が設定されます。出庫実行後は変更できません。設定した日付は、出庫実行時に【受払履歴】の「受払日時」へ転記されます。
在庫評価・原価
- 受払日時に業務上の取引日を記録 — 仕訳の計上月と在庫の帰属月がそろい、帳簿在庫と実地棚卸を突き合わせやすくなりました。【受払履歴】の「受払日時」に、処理を実行した日時ではなく、各伝票の業務日付(納品日、検収日、製造完了日、資材明細の投入日(原価計上日)、一般入出庫の取引日時)を記録します。業務日付が空欄のまま実行した場合は、実行日をその項目に設定します。締処理済の期間・未来日のチェックも、この受払日時で行います。
- 月次在庫サマリーの作成で移動平均単価を書き換えない — 品目の移動平均単価が、月次在庫サマリーの作成で意図せず書き換わらないようになりました。【月次在庫サマリー】【月次在庫明細サマリー】の作成時に【品目在庫情報】の移動平均単価を書き換えず、書き換えを知らせるChatterへの投稿も行いません。移動平均単価は、受払を登録したときに計算した値を正とします。
- 納品明細の正味出庫金額・正味出庫数量 — 納品明細の画面で、実際に出庫した金額と数量を確認できるようになりました。【納品明細】に「正味出庫金額」「正味出庫数量」を追加し、【受払ソース】の値を表示します。売上原価の金額や実際の出庫単価をたどる際に利用できます。出庫の取消や【受払履歴】の無効化があると現時点の値に変わるため、計上済みの売上原価と一致しない場合があります。
会計・締め
- 売上原価を出庫時点の金額で計上 — 売上原価仕訳の金額が、実際に出庫した時点の評価額と一致するようになりました。出庫・出庫取消のたびに【受払ソース】の「正味出庫金額」「正味出庫数量」を更新し、売上原価仕訳の作成時はその金額を売上原価とします。売上原価が0円の【売上明細】には【財務記録明細】を作成しません。保持した金額が無く、【商品・サービス】の「移動平均単価(IMA)」も空の明細を含む売上は、エラーで停止します。
- 売上原価の財務記録への案件・セグメントの転記 — 売上原価の【財務記録】を、案件やセグメントの単位で集計できるようになりました。売上原価対立法の仕訳を作成するときに、【売上】の案件とセグメント1〜3を【財務記録】の見出しへ転記します。あわせて、【財務記録】の画面に借方・貸方の金額合計や貸借の一致を確認できる「金額情報」セクションを追加しました。
品目・ロット
- ロット登録画面の入力チェック — 検収時のロット登録画面で、入力の誤りにその場で気づけるようになりました。同じ【品目在庫情報】の中で重複する「ロット名」「外部ロットNo」や、「品質保持期限日」より後の「製造日」を入力すると、項目の下にエラーを表示し、保存を止めます。製造日と品質保持期限日の前後のチェックは、データの取込などで【ロット】を直接登録・更新する場合にも行います。
- 検収明細の明細編集画面でのロットの選択 — 【検収明細】の明細編集画面で、ロットを確認・選択できるようになりました。ロット管理対象の品目では「在庫情報」に「ロット」の選択リストを表示し、入庫前のロットも選択できます。新規作成中の明細で「ロット登録」から登録したロットは、そのまま明細のロットとして設定されます。入出庫実行済の明細ではロットを変更できません。
権限・設定
- 業務メニュー・マスタの表示範囲の拡大と、滞留在庫への導線 — IMAの権限セットグループを割り当てたすべてのユーザーが、業務メニューとマスタを使えるようになりました。あわせて、業務メニューの在庫情報から【滞留在庫スナップショット】を、マスタのIMAマスタから【エイジング区分】を開けるようにしました。この2つは「IMA_フル機能(管理)」「IMA_スタンダード(在庫マネージャー)」で表示されます。ほかのユーザーにも表示する場合は、新設の権限セット「IMA_滞留在庫」を割り当ててください。
- 業務メニューへの画面の追加 — 業務メニューから、棚卸や在庫の確認に使う画面へ直接移動できるようになりました。業務メニューの「棚卸」に棚卸メニュー・棚卸カウント アプリケーションページ・棚入れ作業 アプリケーションページを、「在庫情報」に在庫未来予測・要発注一覧を追加しました。あわせて、ツバイソPSAの業務メニューにそろえて、案件メンバー、タイムチャージ・タイムシート登録、手形・電債等・為替予約を追加しています。
- 関連リストからの直接作成の停止 — 親の伝票や実行操作を経ずに、数量・金額・ロケーションが合わない明細が作られることを防ぐため、システムが自動作成する明細や明細エディタから入力する明細の関連リストから、「新規」ボタンと「所有者の一括変更」ボタンを除去しました。【受払ソース】【受払履歴】【資材明細】など25の関連リストが対象です。これらの明細は、親の画面の操作や明細エディタから登録してください。
- 理由コードと受払ソースの画面の項目追加 — 【理由コード】の画面で「月間入出庫数の集計から除外」を確認・設定できるようになりました。チェックを付けた理由コードの取引は、【月次在庫サマリー】の月間入出庫数の集計から除外されます。月末の在庫数・在庫金額には影響しません。あわせて、【受払ソース】の関連リスト「受払履歴」に「無効」「引当」の列を追加し、実績の行と、無効・引当の行を見分けられるようにしました。
性能・安定性
- 入出庫処理の安定性の向上 — 受払履歴が蓄積した環境や、多数の明細をまとめて処理する場合でも、入出庫・引当とその取消を安定して実行できるようになりました。【検収】【製造実績】から倉庫作業指示を作成する処理、二重実行を防ぐための確認、【納品明細】の保存時の在庫関連の更新を、それぞれまとめて行う方式に見直しています。画面・操作と、在庫数・受払履歴などの結果は変わりません。
不具合修正
入出庫
- 入出庫実行済の一般入出庫への明細追加 — 入出庫実行済の【一般入出庫】に明細を追加できてしまう不具合と、明細が1件もない見出しで入出庫実行をしてもエラーにならず何も処理されない不具合を修正しました。今後は、どちらもエラーメッセージを表示します。
- 受払ソースを直接取り消したときの逆仕訳 — 【一般入出庫】の【受払ソース】を直接取り消した場合に、逆仕訳が作成されず、在庫だけが戻る不具合を修正しました。どの経路で取り消しても、財務記録を作成済みであれば逆仕訳を作成します。
- 無効の明細を含む一般入出庫の財務記録・赤黒修正 — 無効の明細を含む【一般入出庫】で、財務記録の作成時に無効の明細からも【財務記録明細】が作られ、赤黒修正では無効の明細が赤伝票に複写されて、実行していない分まで在庫が戻る不具合を修正しました。財務記録の作成と赤黒修正は、有効な明細だけを対象にします。作成済みの【財務記録明細】と赤黒伝票は変更しません。
- ロット別移動平均法の品目の出庫金額 — ロット別移動平均法の品目を【一般入出庫】で出庫実行したときに、確定した評価額が【一般入出庫明細】の「入出庫金額」に反映されず、【受払履歴】や【財務記録】の仕訳金額とずれる不具合を修正しました。出庫実行時に、出庫したロットの移動平均単価で確定した評価額を「入出庫金額」へ反映します。出庫実行済みの明細の金額は変わりません。
- 倉庫作業指示を使わない在庫移動が途中で失敗したときの不整合 — 倉庫作業指示を使わない【在庫移動指示】の出荷実行・受入実行が途中でエラーになった場合に、在庫だけが動き、伝票やステータスと合わなくなる不具合を修正しました。エラー時は処理全体を取り消し、実行前の状態に戻ります。あわせて、無効にした在庫移動中の倉庫・棚が使われる場合がある不具合を修正しました。
- 明細エディタで選んだ倉庫・棚・ロットの表示 — 納品明細エディタと資材明細エディタで、「品目別在庫表示」から選んだ倉庫・棚・ロットが入力欄に表示されない不具合を修正しました。候補を絞り込んだ後に、絞り込みの外にある在庫を選んだ場合に発生していました。保存される値は、これまでも正しく設定されています。
倉庫作業
- 資材ピッキングで倉庫作業指示明細が重複して作成される — 【制作指図】の資材ピッキングで、倉庫作業指示明細がある明細に対して作成を再実行すると、倉庫作業指示明細が重複して作成される不具合を修正しました。キャンセル以外の倉庫作業指示明細がある明細は作成の対象から外します。キャンセルした倉庫作業指示の明細は作り直せます。
- ピッキング差異の通知の重複 — 出庫(ピッキング)の1回の実績登録で複数の明細に差異が出たときに、管理者へのChatter通知が重複して投稿される不具合を修正しました。差異1件につき通知は1件になります。あわせて、通知に倉庫作業指示番号・明細番号・担当者と、指示数量・実績数量・差異理由を表示するようにしました。
棚卸
- 棚卸基準日などの時刻表示 — 【棚卸管理】の実棚エントリ画面の「棚卸基準日」と、財務記録作成処理画面に表示する一般入出庫の作成日時・「取引日時」が、日本時間より9時間早い時刻で表示される不具合を修正しました。ログインユーザーのタイムゾーンで表示され、レコードの詳細画面の値と一致します。保存されているデータは変わりません。
販売・購買連携
- 引当後に単価が変わった納品明細の出庫実行 — 【納品明細】で、引当実行の後、出庫実行の前に同じ品目の移動平均単価が変わると、「出庫実行」を保存できずエラーになる問題を解消しました。仕入の受入や返品など、移動平均単価が変わる受払を挟んだ場合に発生していました。出庫は、出庫実行を行った時点の移動平均単価で記録されます。
- 代替単位で換算した数量の桁 — 【商品・サービス】の変換係数が整数でない代替単位を使うと、換算後の数量が小数第5位以下を持ったまま保存され、画面の表示(小数第4位まで)と食い違う不具合を修正しました。在庫へ連携する数量は小数第4位で四捨五入します。バージョンアップ前に保存された数量は変わりません。
会計・締め
- 一般入出庫から作成する財務記録の部門 — 在庫評価替え・在庫廃棄・棚卸調整などの【一般入出庫】から作成した【財務記録】で、「部門」「部門(会計)」が一般入出庫の部門ではなく、「財務記録作成実行」を操作した人の部門で上書きされる不具合を修正しました。一般入出庫に部門が設定されている場合は「担当者」が空欄になります。【財務記録】の画面で担当者を入力すると、「部門」「部門(会計)」はその担当者の部門に変わります。作成済みの【財務記録】は変わりません。
- 在庫操作ロック設定ボタン — 【月次在庫サマリー】【月次在庫明細サマリー】の一覧で「在庫操作ロック設定」ボタンを押すと、ページが存在しないと表示され、在庫操作ロック管理画面を開けない不具合を修正しました。
性能・安定性
- 棚別・倉庫別の在庫残高の再計算での競合 — 互いに関係のない倉庫で同時に入出庫を行うと、【棚別在庫明細】【倉庫別在庫明細】の残高の再計算が競合し、エラーになることがある問題を解消しました。再計算の対象を、受払に関係する倉庫・棚・品目の組み合わせだけに絞り込んでいます。