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はじめに
ツバイソPSAのバージョンアップ方法についての手順を説明します。
ツバイソPSAは、統合基幹システムであり安定性が必要なこと、カスタマイズが行われている場合があることから、ユーザの確認なく自動的にバージョンアップされることはありません。
バージョンアップにより新機能を利用できるようになり、不具合の修正も行われます。また、ヘルプデスクの記事は最新バージョン向けに更新され、旧バージョンアップの機能はサポート対象外となります。
バージョンアップを行うか否かはユーザが決定しますが、定期的なバージョンアップを推奨しております。ツバイソPSA アップデート情報を参考にバージョンアップの判断を行なってください。
最新バージョンへのバージョンアップのみ可能です。
利用中バージョンの確認方法
現在利用中のツバイソPSAのバージョン番号は、設定>インストール済みパッケージのページで確認できます。
バージョンアップの作業手順
「バージョンアップ手順書」を使用し、以下の手順で作業を実施します。まずは、本記事に添付の「ツバイソPSAバージョンアップ手順書」をダウンロードしてください。
バージョンアップのリハーサルと本番
バージョンアップは、以下の通り、リハーサルと本番の2段階で実施します。同じ作業手順書を用いて、リハーサルと本番の二回実施してください。
- リハーサルとバージョンアップ後の運用テストを実施します。
- Partial Copy Sandbox上でバージョンアップ作業を実施し、貴社の基本的な業務シナリオを使って検証し、問題ないことを確認します。
- ページレイアウト、Lightningレコードページのカスタマイズを行っている場合は、バージョンアップされた最新のページレイアウト、Lightningレコードページに対してカスタマイズを行います。
- 本番環境上でバージョンアップ作業を実施します。
- カスタマイズを行っている場合は、Partial Copy Sandboxから変更セットで本番環境に送信します。
バージョンアップスクリプト実行の要否判定
バージョンアップの種類は、メジャーバージョンアップとマイナーバージョンアップの2種類があります。メジャーバージョンアップか否かによってインストール後のバージョンアップスクリプト実行の要否、作業手順書における実施内容が決まります。
- メジャーバージョンアップ
- 例:現在のバージョンが1.5076。適応バージョンが1.5081(メジャーバージョン1.5080のマイナーバージョン1.5081へのバージョンアップ)
- インストール+バージョンアップスクリプト実行が必要。
- マイナーバージョンアップ
- 例:現在のバージョンが1.5080。適応バージョンが1.5081。
- インストールのみ。バージョンアップスクリプトの実行は推奨ですが、省略することもできます。その場合、マイナーバージョンアップにより修正されたヘルプテキストなどが更新されませんが、マイナーバージョンアップは修正がメインのバージョンのため、運用上の影響は通常大きくありません。バージョンアップスクリプト対応の工数と比較して判断してください。
《メジャーバージョンとマイナーバージョン》
ツバイソPSAでは、バージョン1.508Xまでは、「1.50Nm.p」の形式でリリースバージョンを表しています。「1.50N」はメジャーバージョン、「m」はマイナーバージョン、「p」はパッチバージョンです。
例えば「1.5081.1」というバージョンの場合、メジャーバージョンのリリースステータスが「1.508」、マイナーバージョンが「1」、パッチバージョンが「1」ということになります。
バージョン2.0.0以降は、「N.m.p」の形式でリリースバージョンを表します。
「N」はメジャーバージョン、「m」はマイナーバージョン、「p」はパッチバージョンです。
例えば「2.3.1」というバージョンの場合、メジャーバージョンのリリースステータスが「2」、マイナーバージョンが「3」、パッチバージョンが「1」ということになります。
作業手順書
- (事前準備)共通
- メジャーバージョンアップ(スクリプト実行あり)、マイナーバージョンアップ(スクリプト実行なし)共通の作業を行います。
- (パッケージインストール後)作業
- パッケージインストール後の作業を行います。
- (事前準備)バージョンアップスクリプトあり
- バージョンアップスクリプト実行の必要ありと判定した場合は、スクリプト実行のための事前準備を行います。
- ツバイソに「ツバイソPSAバージョンアップ手順書」を提出します。
- アップグレード作業にかかる時間は、現在のパッケージバージョンとアップグレード対象パッケージバージョンによって大きく異なります。入手情報より、ツバイソが見込みを回答します。
- 本番環境のスクリプト実行に際しては、上記の時間のシステム停止が必要なため、システム停止計画を立てます。
- バージョンアップスクリプト実行内容の確認
- バージョンアップスクリプトが正しく実行、反映されているかを確認します。
- 有償オプションスクリプト実行内容の確認
- 有償オプションスクリプトが正しく実行、反映されているかを確認します。
- (バージョンアップスクリプト後)作業
- バージョンアップスクリプト実行後の作業を行います。
バージョンアップ手順書
バージョンアップは、以下の手順書を使用して実施してください。