ツバイソPSAの新バージョンには、新しい画面レイアウト(ページレイアウト、Lightningレコードページ)が含まれることがあります。
画面レイアウトをカスタマイズする場合、カスタマイズ対象のオブジェクトが新バージョンの変更対象となっているかを把握し、バージョンアップ時に適切な対応をする必要があります。
改修内容と自社カスタマイズ内容を組み合わせたバージョンアップ方法には以下のような種類があり、工数やユーザのオペレーションに大きく影響します。
標準ベース
最新の標準レイアウトに対してカスタマイズの項目等を反映する方法です。
カスタマイズの範囲が大きくない場合に推奨しており、最新の機能を網羅的にアップデートできます。
カスタマイズが大きい場合に実施すると、エンドユーザへの見た目の変更の影響が大きくなります。
カスタマイズの具体例)ツバイソPSAバージョン2.0でカスタマイズを実施し、バージョン3.0へバージョンアップを行う場合
①ツバイソPSAバージョン2.0でカスタマイズ時
例)調達依頼オブジェクトに、「申請理由」というカスタム項目を追加する場合
バージョン2.0の標準レイアウト「tb_ProcurementRequisition_2_0」をコピーし、表示項目「申請理由」を追加したページレイアウト「tbc_ProcurementRequisition_2_0_Custom」を作成し、割り当てる。
②ツバイソPSAのバージョン3.0へのバージョンアップ時
例)新バージョン3.0で、調達依頼オブジェクトに新規項目が追加され、新しいレイアウト「tb_ProcurementRequisition_3_0」が適用された場合
バージョン3.0の標準レイアウト「tb_ProcurementRequisition_3_0」をコピーし、表示項目「申請理由」を追加したページレイアウト「tbc_ProcurementRequisition_3_0_Custom」を新たに作成し、割り当てる。
※バージョン3.0の新機能や変更がすべて反映される。
カスタマイズベース
カスタマイズレイアウトに対して最新の項目等を反映する方法です。
カスタマイズの範囲が大きい場合に推奨しており、既存のレイアウトを維持することができます。
新機能に必要な項目が多いと工数が大きくなったり、新機能のメリットが享受しづらいといったデメリットがあります。
カスタマイズの具体例)ツバイソPSAバージョン2.0でカスタマイズを実施し、バージョン3.0へバージョンアップを行う場合
①ツバイソPSAバージョン2.0でのカスタマイズ時
例)調達依頼オブジェクトに、「申請理由」というカスタム項目を追加する場合
バージョン2.0の標準レイアウト「tb_ProcurementRequisition_2_0」をコピーし、表示項目「申請理由」を追加したページレイアウト「tbc_ProcurementRequisition_2_0_Custom」を作成し、割り当てる。
②ツバイソPSAのバージョン3.0へのバージョンアップ時
例)新バージョン3.0で、調達依頼オブジェクトに新規項目が追加され、新しいレイアウト「tb_ProcurementRequisition_3_0」が適用された場合
バージョン3.0の標準レイアウト「tb_ProcurementRequisition_3_0」で追加される新機能や変更を確認し、対応が必要なものがないか検討する。
バージョン2.0で作成したページレイアウト「tbc_ProcurementRequisition_2_0_Custom」に対し、対応が必要な新機能や変更を反映する。
※バージョン3.0の新機能や変更の内、対応したもののみが反映される。
何もしない
カスタマイズしたレイアウトのまま変更しない方法です。
標準とは全く異なるレイアウトを作成している場合に推奨しており、既存のレイアウトを維持することができます。
工数はかかりませんが、新機能のメリットが享受できないといったデメリットがあります。
新バージョンで必須項目が追加された場合などはこの方法は選択できず、適応対応が必要となります。
カスタマイズの具体例)ツバイソPSAバージョン2.0でカスタマイズを実施し、バージョン3.0へバージョンアップを行う場合
①ツバイソPSAバージョン2.0でのカスタマイズ時
例)調達依頼オブジェクトに、「申請理由」というカスタム項目を追加する場合
バージョン2.0の標準レイアウト「tb_ProcurementRequisition_2_0」をコピーし、表示項目「申請理由」を追加したページレイアウト「tbc_ProcurementRequisition_2_0_Custom」を作成し、割り当てる。
②ツバイソPSAのバージョン3.0へのバージョンアップ時
例)新バージョン3.0で、調達依頼オブジェクトに新規項目が追加され、新しいレイアウト「tb_ProcurementRequisition_3_0」が適用された場合
バージョン2.0で作成したページレイアウト「tbc_ProcurementRequisition_2_0_Custom」を継続して使用する。
※バージョン3.0の新機能や変更は反映されない。