はじめに
「収益認識に関する会計基準の適用指針」の[設例9]を例に、進行基準によるツバイソPSAの運用方法について説明します。
進行基準とは、工事契約やソフトウェア開発契約などで、納品までの間、進捗度をインプット法により見積り、収益・債権を認識し、顧客の検収行為によって最終的な収益・債権を認識する方法をいいます。進行基準にかかる債権は顧客との契約から生じた債権(売掛金等)とは別に、契約資産として別勘定で認識します。ツバイソPSAでは、【商品・サービス】で収益認識の方法や使用する【債権債務マスタ(販売)】を設定します。
本チュートリアルは、以下のチュートリアルを理解している方を前提としています。
※【省略可】マークがある項目はチュートリアルを行うにあたって省略可能です。
「収益認識に関する会計基準の適用指針」の[設例9]
[設例9]は以下のような例です。詳細は「収益認識に関する会計基準の適用指針」の[設例9]を参照してください。
(1) A 社(12 月決算会社)は、X1 年 11 月に、3 階建ての建物を改装して新しいエレベーターを設置する契約を 5,000 千円の対価で B 社(顧客)と締結した。
(2) 取引価格と予想原価は、次のとおりであった。
(単位:千円)
- 取引価格 5,000
- 予想原価: エレベーター 1,500
- その他の原価 2,500
- 合計予想原価 4,000
案件を作成する
まずは「案件」を作成しましょう。
その前に、佐藤藤吉さんとして代理ログインし、それぞれ以下の情報で作成してください。代理ログインの方法はこちらを参考にしてください。
案件のリストビューを開いて、「新規」より案件を作成してください。
「案件名」を登録します。
既に登録されている「進行基準売上「収益認識に関する会計基準の適用指針」の[設例9]」と区別するために、案件名の最後に本日の日付など目印をつけましょう。
- 案件名:進行基準売上「収益認識に関する会計基準の適用指針」の[設例9]_20XX/XX/XX
入力したら、「保存」ボタンを押します。
【案件】フェーズ:基本情報登録
「ステップ」タブが開いていることを確認して、下記の項目を入力します。
- 得意先:葛城株式会社
入力したら、画面下部の「保存」ボタンを押します。
取引先責任者が自動で設定されます。
【案件】フェーズ:案件計画【省略可】
- 開始予定日:20X1/11/01
- 終了予定日:20X2/01/31
- 設例では20X2/06/30ですが、チュートリアルでは入力負担を減らすために3ヶ月プロジェクトとします。
- 案件目標金額:5,000,000
- 確度:A
タブ:案件メンバー
「案件メンバー」タブから「新規」をクリックしてください。
案件メンバーとして以下の社員二人を加えます。
- 中谷みゆき
- 加藤康介