はじめに
いよいよ最終月の1月の月次処理を行っていきましょう。
1月は11月の処理と同じです。
タイムシート登録
佐藤藤吉として、20X2/01/01〜20X2/01/03にそれぞれ8時間、合計24時間のタイムチャージをつけましょう。正月勤務ですが、ここは機械的に行います。
- 日付:20X2/01/01〜20X2/01/03
- タイムチャージ対象:エレベーター工事(XX進行基準売上「収益認識に関する会計基準の適用指針」の[設例9] / 葛城株式会社)
- 時間:8:00
- タイムチャージ対象:エレベーター工事(XX進行基準売上「収益認識に関する会計基準の適用指針」の[設例9] / 葛城株式会社)
原価計算票
- 会計計上日:20X2/01/31
- 集計期間:20X2年1月まで
制作指図
「進行基準売上」タブを開いて、進行基準売上の納品レコードを作成し、以下を設定してください。
進捗度は84.48%となっていますが、1月に完成しているので、制作予算より原価低減できたことになります。売上高も受注金額通りに辻褄が合うように計上されるので安心してください。
- 商品・サービス(進行基準):工事(進行基準)
- 売上計上日:20X2/01/31
納品
納品オブジェクトのリストビューを開いて、「締処理用」リストビューに変更してください。
次に、先ほど作成した進行基準売上専用の納品レコード4つの締処理にチェックをつけてください。
続いて、「納品待ち」リストビューに変更してください。
3,500,000円の「エレベーター工事」について「納品日」と「検収日(売上計上日)」に20X2/01/31を登録してください。
「締処理用」リストビューに変更してください。
「エレベーター工事」の納品レコード1つの締処理にチェックをつけてください。
これにより、約1分後に売上レコードが作成されます。
案件
案件レコードに移動し「管理会計」タブに移動して、「案件損益予算実績月次推移表」を開いてください。
レポートの下にある「積み上げ集計」をオンにしてください。以下のような表が作成されます。
実績の売上高と営業利益を例に見ると、以下の通りとなっていることが確認できます。
- 2022年11月:売上高[285,600]、営業利益[81,600]
- 2022年12月:売上高[3,885,600]、営業利益[681,600]
- 2023年1月:売上高[828,800]、営業利益[624,800]
- 合計:売上高[5,000,000]、営業利益[1,388,000]
今回は最終月で制作予算よりも原価低減することができたため最終月の利益率が高くなっています。もし、12月時点で原価低減できる見込みが判明していたのであれば、12月に制作予算を見直すことで、12月の売上高、利益率が増大し、1月はその分減少することとなったでしょう。
納品
最後に、11月の時に後ほど説明することとした納品レコードの赤黒計上について説明します。
案件レコードに移動して、クイックリンクの「納品」を開いてください。
「検収日(売上計上日)」で昇順にするとわかりやすいです。
- 2022/11/30:進行基準売上[285,600]
- 2022/12/25:エレベーターの売上[1,500,000]
- 2022/12/31:進行基準売上[2,385,600(= 2,671,200 - 285,600)]
- 2023/01/31:エレベーター工事の売上[3,500,000]
- 2023/01/31:進行基準売上[-2,671,200(= - 285,600 - 2,671,200 + 285,600 + 2,956,800 - 2,956,800 - 2,671,200 + 2,671,200)]