はじめに
前回までで受注とその後のプロジェクト、デリバリーの準備ができました。
11月以降、実際のプロジェクト、デリバリーが始まります。月次の動きを見ていきましょう。
タイムシート登録
「タイムシート登録」を開いて登録しましょう。
操作方法は、工数管理(タイムシート登録)を参考にしてください。
ここでは簡略的に佐藤藤吉として、20X1/11/01〜20X1/11/03にそれぞれ8時間、合計24時間のタイムチャージをつけましょう。
- 日付:20X1/11/01〜20X1/11/03
- タイムチャージ対象:エレベータ工事(XX進行基準売上「収益認識に関する会計基準の適用指針」の[設例9] / 葛城株式会社)
- 時間:8:00
- タイムチャージ対象:エレベータ工事(XX進行基準売上「収益認識に関する会計基準の適用指針」の[設例9] / 葛城株式会社)
原価計算票
11月は外注費は発生していないため、原価計上がすべて行われたとして、原価計算票による集計、個別原価計算を行いましょう。
操作方法は、会計処理(原価計算票)を参考にしてください。
業務メニューから原価計算票を開いてください。
そして、リストビューを「2. 集計値を更新用」に変更してください。
そうすると、「エレベーター工事」(案件:進行基準売上「収益認識に関する会計基準の適用指針」の[設例9])があるのがわかります。原価会計処理方法が「進行基準」となっていることにも注目してください。
次に、このレコードの「会計計上日」を設定します。
今回は11月分の原価計算を行なっているため、20X1/11/30と設定します。
その後、このレコードにチェックをつけて、「集計値を更新」を押しましょう。
このような画面に移動しますので、「集計期間」を20X1年11月までに設定して、「集計値の更新を実行」を押してください。これにより、原価が形態別(直接材料費、直接労務費、直接経費、制作間接費)に集計されます。原価計算票で確認してください。
制作指図
制作指図に戻りましょう。原価計算票の関連タブからも戻ることができます。
ここでは省略しますが、通常は受注後、制作業務を始めるに当たり、開始承認を行い、制作中フェーズに移動します。
【制作指図】フェーズ:制作中
タブ:サマリー
先ほど原価計算票で集計した結果が、「制作原価(原価計算票)」に転記され、「進捗度」が計算されていることを確認してください。
タブ:収益認識
フェーズが「制作中」であることを確認してください。
進行基準売上タブを開いて、進行基準売上を作成し、以下を設定してください。
- 商品・サービス(進行基準):工事(進行基準)
- 売上計上日:20X1/11/30
作成された納品を確認してみましょう。
20X1/11/30に納品金額(税抜)[285,000](納品金額(税抜)[3,500,000] * 進捗度[8.16%])が計上されています。また、同額の赤伝がエレベータ工事の納品予定日の20X2/01/31に計上されています。
この納品レコードは、進行基準売上専用の納品レコードで、実際に納品を行う通常の納品レコードとは性質が異なります。納品レコードにおいても「進行基準売上」にチェックがついて、通常の納品とは性質が異なることがわかるようになっています。
上記の通り、この進行基準売上専用の納品は、赤伝、黒伝によりプラスマイナスゼロとなります。
顧客への納品書などの基礎になる通常の納品レコードは、前回、受注から自動作成された納品[3,500,000]です。1月分だけですと分かりにくいので、再度、後ほど確認しましょう。
納品
納品のリストビューを開いて、「締処理用」リストビューに変更してください。
次に、先ほど作成した納品レコード2つの締処理にチェックをつけてください。
これにより、約1分後に売上レコードが自動作成されます。
案件
タブ:管理会計
案件に移動し管理会計タブに移動してください。
次に、案件損益予算実績月次推移表を押してください。
以下の部門別月次予算実績が開きます。
合計を見ると、11月の見込み(進行基準)、予定、実績の損益が集計されていることが確認できます。
レポートの下にある「積み上げ集計」をオンにしてください。以下のような表が作成されます。
(管理会計の数値は1、2分遅れて作成されるため、想定の数値になっていなければ少し待ってリロードしてください。)