はじめに
【見積依頼】を行いましょう。
見積依頼は、外部の仕入先や協力会社に対して見積を依頼する業務を管理するためのものです。今回は協力会社の「ベストパートナー株式会社」1社に見積もりを依頼しますが、複数社から相見積もり(あいみつ)を取り、評価して発注することもします。入手した見積もり情報は、データベース化する事で目の前の相見積もり業務だけでなく、将来の情報資産としても活用できます。
※今回の記事も加藤康介さんとして代理ログインして操作していきます。代理ログインの方法はこちらを参考にしてください。
※【省略可】マークがある項目はチュートリアルを行うにあたって省略可能です。
見積依頼を作成する
フェーズ:見積依頼準備中
今、「見積依頼」レコードが開いていることを確認し、フェーズを「見積依頼準備中」に変更してください。
「見積依頼情報」タブで以下を登録しましょう。
- 見積回答期限:20X3/8/31【省略可】
続いて「明細」タブを開き、「調達依頼」で登録した明細が登録されていることを確認してください。見積依頼を行った場合は、単価はブランクに設定されます。この後、仕入先からの見積もり回答をもとに登録します。
(調達依頼で登録した単価、金額は制作指図に積み上げられ、管理会計上も見込み金額として集計されます。)
(発展1)
今回、「見積回答期限」を20X3/8/31としました。これは、幡ヶ谷システム株式会社が葛城株式会社に対する見積提出予定日を20X3/9/7としており、見込み客に見積書を提出する前に協力会社から見積書を入手するケースを想定しています。
ここで、疑問が出るかもしれません。これまで、「見積」→「受注」→「制作指図」→「調達依頼」→「見積依頼」と行ってきました。つまり、「見積」に必要な「見積依頼」が、「受注」の後工程となっています。
このような実務に対して、ツバイソPSAでは2つの方法があります。一つは、各プロセスは計画段階からレコードを作成するという考え方なので、見積書を提出する前に「見積」レコードを作成していますが、それ以降の「受注」、「制作指図」、「調達依頼」、「見積依頼」を計画段階から作成しておくという方法です。これは今回の方法です。受注確度の高い案件であればこの方法を取ります。
もう一つは、「見積」レコード作成後、「制作指図」を作成し、「見積依頼」を行う方法です。「制作指図」の制作計画の一部として見積依頼を行います。受注レコード作成時にこの「制作指図」レコードとこれに関連する「見積依頼」レコードを「受注」レコードに関連付けることができます。
(発展2)
今回は協力会社の「ベストパートナー株式会社」に発注先を決めて、見積依頼を行いましたが、複数社から相見積もりを取るときは、「再利用」タブから見積再利用機能を使って見積依頼レコードを作成することができます。
フェーズ:見積依頼中
必要に応じて「承認プロセス」フェーズを行い、「見積依頼中」フェーズに変更してください。
「見積依頼中」フェーズで、ベストパートナー株式会社からの見積回答を登録しましょう。
- 見積依頼日:20X3/8/20【省略可】
- 見積受領日:20X3/8/31【省略可】
- 仕入先見積番号:QBP-123123【省略可】
- 見積有効期限:20X3/9/30【省略可】
続いて、「明細」タブを開き、登録されている明細をクリックして、見積回答の金額を入力しましょう。
- 単価(税抜):2,400,000
発注を作成する
フェーズ:発注プロセス
それでは、ベストパートナー株式会社に発注するために、フェーズを「発注プロセス」に変更し、「次へ」を押して、「発注」レコードを作成しましょう。
- 件名:葛城ECサイト標準システム導入支援
- 仕入先:ベストパートナー株式会社
- 納入期限:20X3/11/30
- 担当者:加藤康介
- 作成した発注レコードに移動「する」
「発注」レコードが作成され、開いた状態になっていれば成功です。