はじめに
発注、検収、仕入経費の計上は、クイックスタート:小さな会社の本格経営で行ったので、詳細な操作方法はそちらを参照していただき、ここでは登録項目を見ながら自分で操作してみてください。結果は制作指図に集約されますので、最後に答え合わせをしてみましょう。
※今回の記事も加藤康介さんとして代理ログインして操作していきます。代理ログインの方法はこちらを参考にしてください。
※【省略可】マークがある項目はチュートリアルを行うにあたって省略可能です。
発注
フェーズ:契約準備中
タブ:契約情報
-
発注日:20X3/09/30
フェーズ:契約手続き中
タブ:契約管理
- 仕入先受注日(契約日):20X3/09/30
- 注文請書受領日:20X3/10/02【省略可】
- 仕入先受注番号:SOBP-20X30930【省略可】
フェーズ:調達業務中
タブ:検収
「(発注)検収を作成」の「次へ」を押して、計画としての「検収」を作成してください。あらかじめ自動設定されているので「次へ」を押すだけです。
- 20X3/10検収分
- 件名:葛城ECサイト標準システム導入支援
- 納品予定日:20X3/11/30
- 納品日:空欄のまま
- 担当者:加藤康介
- 作成した検収レコードに移動「する」
検収
実際の検収を行います。予定では20X3/11/30に納品予定でしたが、実際には20X3/11/28に納品されました。検収担当者の加藤さんは、それぞれの日付を登録します。
フェーズ:検収準備中
- 納品日:20X3/11/28【省略可】
- 納品書受領日:20X3/11/28【省略可】
- 検収日(仕入経費計上日):20X3/11/28
フェーズ:検収手続き中
- 検収書送付日:20X3/11/28【省略可】
必要に応じて検収書を発行しましょう。
仕入経費の計上
次に、会計上の費用を計上しましょう。「検収」のリストビューを開き、作成した「葛城ECサイト標準システム導入支援」の検収レコードにチェックを入れ、「仕入経費を一括作成」を押してください。
「一括作成を実行」を押して、「仕入経費」レコードを作成しましょう。
制作指図を確認する
制作指図の「調達」タブを開いてください。制作プロセスにおける外部調達の結果として、以下のような数字になっていれば正解です。
制作プロセス、プロジェクトマネジメントの方法で作った「制作指図」レコードの「詳細」と比較してみてください。計画段階で予算しか数字が入っていなかった制作指図に実績数値が入ることで、仕事の進捗が定量的に把握できます。
ところで、原価、調達の数字は、クイックスタート:小さな会社の本格経営でも業績管理で集計できることを確認しました。違いは何でしょう?
違いは、上記は、「案件」、「受注」単位の外部に支払う原価に対して、今回は「制作指図」単位で、人件費と制作間接費といった内部取引から発生する原価を集計していることです。内部取引に関する原価計算を行えて初めてどんぶり勘定ではないと言えます。
また、費用収益対応のために、制作指図単位で未完成、完成、引渡しの管理を行い、制作物に対応した会計処理(仕掛品、ソフトウェア仮勘定、研究開発費、販管費など)を自動的に行います。
制作指図の考え方については、詳しくは【制作指図】の使い方を参照してください。