はじめに
先程は、加藤さんもタイムシートに登録して、葛城ECサイト構築の制作指図(案件)に工数をつけました。本来は、配員した佐藤藤吉さんと中谷みゆきさんにも毎日タイムシート登録してもらうのですが、これは省略します。余裕のある人は、それぞれのアカウントでログインして登録してみてください。
ここでは、プロジェクトマネージャとしての加藤さんが行う原価管理を見てみましょう。
まず、加藤康介さんとして代理ログインしてください。代理ログインの方法はこちらを参考にしてください。
制作指図
人件費情報、制作間接費情報
プロジェクトマネージャにとってのメインオブジェクトである「制作指図」を開きましょう。
「配員」タブを開いてください。人件費と制作間接費の情報が表示されます。
この、374,400円と82,800円は先程、加藤さんがタイムシート登録3日分を行なったことにより発生した原価です。ここで人件費予算と制作間接費予算を使って原価管理を行います。
内訳を確認してみましょう。
もう少し下にスクロールしてみてください。そうすると、「配員」と「制作間接費配賦」が現れます。
制作プロセス、プロジェクトマネジメントの方法(制作指図、調達依頼、配員、納品計画)では「人件費予算」と「制作間接費予算」を作りましたが、今回は、その実績値が登録されています。
「配員」の「すべて表示」をクリックして画面を広げましょう。ここで予算と実績の時間と原価を確認することができます。中谷さんや佐藤さんにもタイムシート登録してもらうことで実績値が集計されます。
「月次実績時間」は先程8時間*3日登録したので24時間で正しいですね。しかし、個々のタイムチャージも確認できる必要があります。
「配員ID」をクリックしてみましょう。内訳にたどり着くことができます。
これでプロジェクトマネージャとして案件メンバーのマネジメントを行い、原価管理責任者として申請されたタイムシートの承認を行うことができます。
同様に「制作間接費配賦」も予算と実績値を確認しましょう。
「制作間接費配賦名」をクリックし、制作間接費配賦レコードを開くと、設定されている「制作間接費配賦マスタ」が確認できます。
「制作間接費配賦マスタ」をクリックし、制作間接費配賦マスタレコードを開くと、加藤さんが所属する「営業1課」の制作間接費配賦に関する基本情報がここで設定されている事がわかります。
※制作間接費配賦マスタは、新しい会計年度が始まる前などに部門毎の正常配賦率を算定の上、作成します。
原価情報
続いて、「制作指図」に戻って原価情報を見てみましょう。
「サマリー」タブを開いてください。
「総費用 ¥2,902,055」が、現時点までの全ての原価( 仕入経費金額(税抜)2,400,000 + 経費精算申請金額合計(税抜)44,855+ 人件費374,400 + 制作間接費82,800)の合計です。
仕入先別月次実行予算実績(実行予算)の確認
再度、「仕入先別月次実行予算実績(実行予算)」を見てみましょう。
管理会計タブの「仕入先別月次実行予算実績(実行予算)」を開いてください。
レポートの下にある「小計」をオフにし、「積み上げ集計」をオンにしてください。
プロジェクトマネージャとしては欠かせない原価管理情報がリアルタイムに提供されます。
数字をクリックすればそのトランザクションへドリルダウンが可能です。
レポートの右上にあるフィルターを使うと、任意の条件で絞り込みが可能です。